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大学が学生に授業料を返却:理由は「余りに教育レベルが低すぎた!」 (BBC-News, December 11, 2017)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/5470/production/_99161612_gettyimages-887040536.jpg

 「Central Saint Martins (セントラル・セイント・マーチンス)」は、イギリスのアート、デザイン、ファッションの教育界をリードするロンドン芸術大学 (The University of the Arts London)」のカレッジ。これまで、「Alexander McQueen (アレキサンダー・マックィーン [1969 -2010])」、「Stella McCartney (ステラ・マックカートニー [1971- ])」をはじめ、多くの著名なファッション・デザイナーの卒業生 (alumni)」を輩出してきた。

 ところが、この大学院修士課程「Dramatic Writing course (シナリオ創作専攻)」で、とんでもない事実が明るみになった。
 クラスの学生数が多すぎて、その上、教育力 (teaching intensity) が低く、カリキュラム構成が貧弱 (poor organisation) と、学生から苦情が出されたのだ。

 大学側は、これまで「シナリオ創作専攻」課程の専任教員を公募し、学生から指摘があった問題点にも真摯に取り組んできたと主張していたが、ついに、大学の教育水準が「below our usual standards (通常の標準以下)」であったことを認め、2016-17年度の当該専攻 21名の学生全員に、授業料全額 £5,000 (約75.5万円) を返却することに決めた。なお、その声明文は大学のホームページ上に Onlineで公開された。

 ただし、「The Times」が報道するところによると、授業料が払い戻されても、「大事な 1年を無駄にした思いがする」と、一部の学生から不満の声が上がる。
 また、大学側が授業料の「払戻し (reimbursement)」の条件とした「duty of care (守秘義務)」に、納得がいかない学生もいる。今後、この件を公の場で口にすると、「non-disclosure agreement (守秘義務契約)」違反となり、返却された学費は取り上げられてしまうのだ。

 これに対して、当大学の対メデイア広報アドバイザーを勤める Ms Jo Ortmansは BBCに次のように釈明する。

1.大学側と学生とが取り交わす「守秘義務契約」は、大学院専攻の学生ならびに教員(tutors)の「identities (個人情報)」を守るため。
2.また、大学は、学生が勉学した「2016-17年度カリキュラム単位」を大学院修了単位として認める。

 さて、ひるがえって思う。「Central Saint Martins」カレッジのように、日本の大学が学生の教育にこれほど真摯に取り組むのは、いつの日のことかと。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com