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酒の魔力あれこれ:怒らせ、泣かせ、色っぽくさせる! (BBC-Health, November 22, 2017)

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 人は、どうしてお酒 (tipple) を飲みたくなるのだろう。それにビールが好きな人もいれば、ワインが大好きな人もいる。それはなぜか。そんな疑問に答える研究論文が医学雑誌「BMJ Open」に発表された。

 「Public Health Wales NHS Trust」の Mark Bellisらの研究グループは、21ヶ国の若もの (18-34歳) 約 20,000人を対象にしたアンケート調査を実施し、beer (ビール)、wine (ワイン)、spirits (ウィスキー、ブランデーなどの蒸留酒)などを飲んだときの「moods (気分)」について分析した。
 すると、こんな結論が引き出された。

・赤ワインは、白ワインよりも眠気を誘う (lethargic)。
・赤ワイン、ビールはリラックスした気分にしてくれる。
・スピリッツ (蒸留酒) を飲むと、活力 (energy) と自信 (confidence) が湧く (全体の50%以上) が、怒りっぽく (aggressive) なり (全体の約 33%)、またセクシー (sexy)な気分になる (全体の 40%以上) 。
・スピリッツ (蒸留酒 )はビールやワインよりも飲む人を怒りっぽくし、不快感(illness)、不安 (restlessness) を与え、涙もろく (fearfulness) させる傾向がある。
・男性は女性に比べてお酒が入ると、怒りっぽくなり、とくに大酒飲み(heavier drinkers) に「怒り上戸 (おこりじょうご)」が多い。

 ただし、この研究では、なぜ、お酒の種類が違うと、酔ったときの emotions (情動) が違うのか、その理由については解明されていない。Bellis教授によると、お酒を飲んだときの気分は、飲む場所によっても影響されるはずだという。酒場でワイワイ騒ぐときは「spirits」が喜ばれ、家庭でリラックスしながら料理と一緒に飲むお酒は「wine」になることが多いからだ。

 そうは言っても、とにかく、お酒を飲むと、「自分の心 (emotions) がどのように変わるのか」は知っておいた方がいい。健康のために「tipple」は ほどほどを、お忘れなく。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com