魔法つかいの「old queen (年老いた妃)」は、世にも美しい自分の娘に求婚を申し出た他の国の王子に対し、3つの難題 (tasks) を言いつける。失敗すれば、首を切るとの約束だ。その一つ目の難題は、「Red See (紅海)」に落とした「指輪」を拾ってくることだった。
このグリム童話の「Die sechs Diener (六人のけらい)」は痛快で、奥が深く、何度読んでも、その都度、新たな発見がある楽しい物語。
さて、紅海ほど広くはないが、「haystack (干し草の山)」に大事な指輪を落としてなくしてしまった人がいた。場所は、かっての「スコットランド王国 (Rioghachd na h-Alba)」の首都だった「Stirling (スターリング)」近郊の「Briarlands Farm (ブライアランンズ・ファーム)」。
Glasgow 在住の Ms Lynn Stevenson は、娘と遊んでいて、指にはめていた「wedding and engagement rings (結婚指輪と婚約指輪)」を干し草の中に落としてしまう。
"It was quite cold on Saturday and I felt them come off my finger and they hit off my boot so I thought I knew where they were."
[ その日の土曜はとても寒かったの。指輪が私の指からするりと抜けるのを感じたわ。指輪が私のブーツに当たったので、落ちた場所は分かると思ったのよ。]
ところが、結婚指輪は20分足らずで夫が見つけてくれたものの、婚約指輪は見あたらない。Farmスタッフは金属探知器 (metal detector) を借りてきて、その日の午後一杯探してくれた。夕方、暗くなっても見つからない。皆、ヘッドランプ (head torches) を付けて探しまくった。
次の日は「Briarlands」経営者の Ms Mary Inglisも指輪探しに加わった。干し草を「ふるい (sieves)」にかけ、さらに金属探知器で探し続けた。そして、「もう、見つかりそうもない」とあきらめ掛けた頃、金属探知器がビービーと鳴り出して、みごとに指輪が見つかった。
指輪探しに協力してくれたスタッフは、みな「amazing (驚くほど親切で)」,「fantastic (すてきな)」人たちだったという。
"And she said she 'probably should' now think about get her rings resized."
[ そして Ms Stevenson がつぶやいた。たぶん、すぐに指輪のサイズ修正を考えないといけないわ。]
(写真は添付のBBC Newsから引用。)