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鹿が線路わきに立往生3時間:電車のショックで動けない! (BBC-News, October 13, 2017)

https://ichef.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/E5F5/production/_98296885_deer.jpg

 鹿 (deers) は古来より神の使いあるいは薬師如来の化身と崇められた。平泉の毛越寺(もうつうじ) は、白鹿によって導かれた慈覚大師円仁 (えんにん) が、そこに堂を建立したのをはじまりとする。

 さて、遠く離れたスコットランドのこと。
 その奇妙な出来事は、Edinburgh Airport (エディンバラ空港) から路面電車Edinburgh Trams (エディンバラ・トラムズ)」に乗って2つ目の駅「Gogarburn (ゴガバーン)」の近くで起こった。電車が近づいても、線路傍 (わき) に 1 頭の雌鹿が身じろぎもせずに立っている。電車を気にすることもなく、ただ呆然とその目線は「Gogarburn tram station」に向けられている。

 鹿が立ちすくむこと 3 時間。その間に「Scottish Society for Prevention of Cruelty to Animals, SPCA (スコットランド動物虐待防止協会)」に連絡が入り、レスキューの Ms Fiona Thorburnらが現場に駆けつけた。

"I was very concerned when I arrived as the deer was standing but completely unaware of my presence and I thought it was likely she had suffered head trauma."
"Edinburgh trams were great as they allowed us to use an out of service tram so that I could take her to the nearest vet to be checked out."
" After been seen by a vet the deer was sent over to our national wildlife centre in Fishcross to have a full check-up and thankfully she was only suffering from shock and has now made a full recovery."

[ 私が到着したときには、とても心配したわ。だって、鹿はじっと立ち尽くして、私にはまったく目もくれないのよ。きっと頭蓋骨損傷の傷を負っているかも知れないと思ったわ。]
[ エディンバラ・トラムズは、すばらしかったわ。私たちに回送車を使わせてくれたんだもの。お陰で、鹿を最寄りの野生動物専門の獣医に連れて行き、診てもらうことができたのよ。]
[ 応急診断の後、フィッシュクロスの国立野生動物救助センターで精密検査を受けたの。ありがたいことに、雌鹿はショックで動けなかっただけ。今は完全に回復しているのよ。]

 どうやら、鹿はショックで「temporary vision problems (一時的な視覚障害)」を起こしたようだと、専門家は見る。体のどこにも異常が認められなかったため、その後、野生に戻されたそうだ。
                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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