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世界で138兆円の医療費:肥満の悪夢が現実となる日! (BBC-Health, October 11, 2017)

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 『この40年の間で10代の肥満児は10倍に膨れ上がり、世界全体で 1億 2,400万人となった』。これは「The World Obesity Federation (世界肥満連盟)」に属する「Imperial College London」の Majid Ezzati 教授らがまとめた「肥満に関する分析結果」の結論だ。その詳細は、「世界肥満ディ (World Obesity Day)」の10月11日(水)、医学雑誌「Lancet」に発表された。
 
 イギリスでも 5 - 19歳の子どもの 10人に 1人が肥満 (obese)。肥満の子どもは成人になっても肥満であり続けることが多く、肥満は

・type 2 diabetes :2型糖尿病
・heart disease    :心臓病
・stroke                :脳卒中
・cancer(breast or colon cancer):ガン(乳ガン、結腸ガン)

などの「重篤な健康障害 (serious health problems)」の発症リスクを高める。

 肥満が原因で発症するこのような病気の治療には、2025年以降、世界で毎年£920bn (約138兆円) を越える医療費が必要になると考えられている。
 現在、イギリスを含むヨーロッパの富裕先進国 (high-income European countries)では、子どもの肥満率の上昇が停滞気味だ。しかし、中国、インド、東アジアの国々で、子どもの肥満率が急上昇している。なかでも、Polynesia (ポリネシア)やMicronesia (ミクロネシア) の子どもの約 50%は、過体重 (overweight) か肥満(obese) だ。

世界の子どもたちに、なぜこれほど肥満が増えたのか。その原因の一つは「cheep, flattering food (安価で、太りやすい高カロリー食品」が、世界中に出回り(availability)、またそれが大々的に販売促進 (promotion) されたことにあると、専門家は見ている。

"The evidence is clear, that just telling people what to do won't work. Whilst education and information are important, deeper actions are needed to help us lower calorie consumption and achieve healthier diet."

[ 証拠は明白。一般の人に、何をなすべきかを、ただ口頭で述べるだけでは、何の役にも立たない。教育と情報を与えることも重要ではあるが、人々が低カロリー食品を食べて健康な食生活を送れるように、もっと突っ込んだ(肥満防止対策の)取り組みが必要である。]
「Public Health England (イングランド公衆衛生局)」の Dr Alison Tedstoneの言葉だ。 
              (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com