コアラのヒッチ・ハイク小旅行:車軸にしがみついて命がけ! (BBC-News, September 16, 2017)
Koala (コアラ) はオーストラリア大陸先住民 (Indigenous people) が呼んだ「marsupia l(有袋類)」の名前に由来し、19世紀には Koolah または Koola と綴られた。それが、いつの間にか、Koala に変化してしまった。
コアラはその愛嬌のある顔と仕草から、ロシアの白クマ、中国のパンダと同様、国家のイメージ作りに一役も二役もかっている。
さて、9月に入って第2週の週末のこと。四駆車 (a four-wheel drive) がAdelaide (アデレード)の、とあるシテイ近隣の丘に駐車した。その隙に一頭の雌のコアラが「wheel arch (ホイール・アーチ)」の中に入り込み、「axle (車軸)」にのぼってしまった。
ドライバーは何も気づかず、まもなく発進。16km走ったところで、車を停止させた。するとコアラの「traumatised cries (気が狂わんばかりの叫び声)」が聞こえてきた。
車を降りて見ると、コアラは車軸箇所に挟まっていて、1人では手の施しようがなかった。このため、すぐに「The Fauna Rescue charity (動物救助チャリティ)」に連絡。Ms Jane Brister ら一行のレスキュー隊員が駆けつけると、コアラは毛を焦がしながらも、必死で車軸にしがみついていた。レスキュー隊は、車のタイヤを外して、無事救出したそうだ。
なお、無謀にも、ヒッチ・ハイクに挑戦したこのコアラは、一旦、チャリティに保護されて、4、5日の間、エサと休養を与えられた後、森 (forest) に戻された。
Koalas (コアラ)は、オーストラリア大陸に生息する固有の有袋類動物。絶滅の危険性の高い絶滅危惧種7段階のレッドリストでは、上から 5つ目のカテゴリー「valunerable species (危急種)」に指定されている。その生息数は世界で 10万頭以下。
ちなみに、コアラと同じ「危急種」に指定され、絶滅が心配されている動物に、白クマ(北極グマ)、カバ、チーターなどが挙げられる。
(写真は添付のBBC Newsから引用。)