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横断歩道の青信号:ちょっと、その点滅早すぎない! (BBC-Health, August 22, 2017)

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 イギリスは、さすが福祉を大事にする紳士の国だ。「The National Institute for Health and Care Excellence (英国国立医療技術評価機構)」は、歩行者用信号機の見直しを関係機関に迫り、高齢者,車イス、ベビーカーを押した人,体の不自由 (disabled) な人も余裕をもって横断歩道を渡り切れるようにと、新しいガイドラインを作成した。

 高齢者の平均歩行速度は男性が 0.9m/s、女性で 0.8m/s。これに対して、「The Department of Transport (運輸省)」が推奨する歩行速度は 1.2m/s。ただし、地方自治体 (local councils) は住民の要請に基づいて信号機の時間調整ができるようになっている。
 なお、イギリスの一般道路では、歩行者信号機の青は 4~7秒後に点滅 (flashing)する。それに、横断歩道の近くには植込みやゴミ箱など歩行に邪魔なものが置かれていることも少なくない。
 これでは、近くの公園やスーパーに出かけようにも、落ち落ち道路を渡れない。

 身体に障害 (impairment) のある人が出不精になるのは、街の構造環境 (built environment) の設計に問題があるため。どの人も安心して道路を歩けるようにすること。それは間違いなく住民の健康、環境維持 (environmental sustainability)、経済再生(economic regeneration) につながる。これは、「Public Health England (イングランド公衆衛生局)」の Dr Justin Varney の言葉だ。もっともだと思う。

 道路や建物のステップに、申し訳程度にスロープを付けて、近代国家並みのバリアフリーだ、などと胸を張るのは時代遅れで野暮。それは形だけを大切にする「bureaucratic behaviour (お役所仕事)」ではないか。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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