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好きな物を好きなだけ食べるとどうなる?:カロリー制限でブレーキ (BBC-Health, August 18, 2017)

https://ichef.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/5FFC/production/_97427542_thinkstockphotos-180258510.jpg

 食は民族の文化・伝統であり、歴史であり、ときに思想でもありさえする。それは、日本の「おにぎり・和食」に、イギリスの「fish-and-chips」などに見られるように、そこに暮らす人々の思い・生活・風土に深くつながっている。したがって、一概に「食文化」を、あるいは「何を食べるか」を批判、批評することは危険だ。

 本来、人が何を食べようが、勝手で自由だ。お昼に、ドーナツ店でお洒落な雰囲気に浸って、チョコレートと砂糖をまぶしたドーナツを食べても、それは人の好み、生き方 lifestyle) の現われ。
 しかし、大学の学生食堂の昼どき、学生がトレーにケーキだけを乗せて、席に座るのを目にすると、人ごとながら、一抹の不安を覚える。そんな食生活 (diet)、たったそれだけの食材の食事で、健康が保たれるのだろうか、と。「付け (price for their acts)」は必ずやってくるからだ。

 ところで、イギリスでは事情が少し違う。「Public Health England, PHE (英国公衆衛生庁)」が子どもの肥満を社会の深刻な問題 (a serious problem) として捉え、その撲滅を目指してスタートさせるのは「カロリー制限プログラム (calorie-reduction program)」。
 なにしろ、イギリスでは、子どもが小学校を終えるまでに、3人に1人はBMI≧25、つまり過体重か肥満になっている。

"School-age children are advised to consume anywhere between 1,600 and 2,500."
[ 学童期の子どもの推奨カロリー摂取量は 1,600cal から 2,500calの範囲。] 

 ところが、一般に 200~300 cal も余分にカロリーを摂っているという。
 なお、イギリスでは糖分 (sugar) の摂り過ぎ対策として、2018年 4月から「sugary drinks (甘いソフトドリンク)」に課税 (levy) が上乗せされる。しかし、それだけでは、カロリーの制限効果は限定的だ。
 PHE は、この 1年以内に、スーパー、持ち帰り店、レストラン等で提供される飲食品のサイズを小さくするか、その成分を変更したい考えだ。

 このカロリー制限プログラムは、業界にとって任意性 (voluntary) となる予定。しかし、政府の諮問機関当局者によると、業界がこの政府の取り組みに応じない場合は、法的な措置も辞さない構えだ。
 
 とかく、「food industry (食品業界)」は「ああ言えば、こう言う」で逃げ回り、「あの手この手」の TVコマーシャル等で子どもたちに「unhealthy food (体に良くない食べ物)」を手に取るようにせき立てる。これでは、なかなか政府の「child obesity plan (子どもの肥満対策計画)」も思うように成果が上がらない。

 ところで、日頃、なにげなく口にしているものが、どれだけカロリーが高いのかは、よく知られていない。以下は、ほんの一例に過ぎない。(数値の単位: cal)

[How many calories are in our food?]
・260 in a typical burger with cheese in a bun
・880 in a 10-inch takeaway pizza
・237 in a Krispy kreme chocolate iced ring doughnut
・338 in a Greggs tuna mayonnaise while sub roll

・260: ロールパンにチーズを挟んだ典型的なチーズバーガー)
・880: 10in (φ25cm) 持ち帰りピザ
・237:「クリスピー・クリーム」のチョコ・アイス・リングドーナッツ
・338: 「グレッグス」のツナ・マヨネーズ・サブマリン・サンドイッチ

                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com