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フランケンシュタイン恐竜:2億年前に怪物がいた! (BBC-Science & Environment, August 16, 2017)

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 地球上に人類の祖先が現われたのは700万年前。ホモ・サピエンスに至っては 20万年前のことだ。ところが、時間をその遙か先に遡って、約 2億 4千万年前の地球上に、その姿を現わしたのは恐竜 (dinosaurs)。それから、6,600万年、小惑星 (asteroid) が突如として地球に衝突するまでの約 2億年間、地球は恐竜に支配されたいたようなものだ。

 その間、恐竜は進化を続け、ステゴサウルス (Stegosaurus) のような「plant-eating dinosaurs (草食恐竜)」とティラノサウルス・レックス (Tyrannosaurus rex) に代表される「canivorous dinosaurs (肉食恐竜)」に分化する。

 しかし、2004年、「Frankenstein dinosaur (フランケンシュタイン恐竜)」別名「Chilesaur (チレサウルス)」の骨格が発見される。これまでの「恐竜の系統樹 (dinosaur family tree)」では、説明できない化け物だった。

"It had the legs of an animal like a Brontosaurs, the hips of a Stegosaurs, and the arms and body of an animal like Tyrannosaurs rex. Scientists simply did not know where it fitted in the dino family tree."
[ 足はブロントサウルスに似て、骨盤はステゴサウルス、手と体はティラノサウルス・レックス。(こんなにごちゃ混ぜ (melange) の恐竜では、)この恐竜が系統樹のどこに入るのか、科学者たちには皆目見当も付かなかった。]

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 Cambridge大学の Mr Mathew Baron らの研究チームが「Royal Society journal Biology Letters」に発表した論文によると、「Frankenstein dinosaur」は初期の「omithisshians (鳥盤類)」に属し、頭に複数の角を生やした「Triceratops (トリケラトプス)」や、背中に骨の板 (bony plates) を並べて武装した「Stegosaurus」の近縁筋に当たるが、肉食恐竜の「Tyrannosaurus rex」の親戚でもあるという。
 つまり、この「フランケン」は草食、肉食のどちらの血筋も引き継いだ恐竜だった。

 進化の過程で何が起こったのか。また、どのような環境要因「driving factors」が働いて、恐竜の祖先がいくつかの種に分化したのか、今となっては、誰にも分からない。

 ただ、人類に示されるのは、フランケンシュタインが生きた証拠の骨格だけ。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com