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タマゴから高濃度の猛毒物質フィプロニル検出:生産国はオランダ (BBC-News, August 4, 2017)

https://ichef.bbci.co.uk/news/904/cpsprodpb/C828/production/_97204215_mediaitem97204214.jpg

  ドイツのスーパーからタマゴが消えた。オランダで生産され、ドイツで販売されたタマゴから「highly toxic substance (猛毒物質)」の「fipronil (フィプロニル)」が高い濃度で検出されたためだ。ドイツではその汚染タマゴがすでに約 1,000万個も販売されてしまったと推定されている。

 フィプロニルは、一般に、ゴキブリ、アリなどの駆除剤として使用されるが、鶏舎では、ニワトリのシラミ (lice)・ダニ (ticks) 退治にも使用されている。もちろん食品の製造工程では使用禁止の化学物質。
 しかし、ドイツの新聞「de Volkskrant」が報じたところによると、オランダの鶏舎では、1年以上前から、殺虫効果を強めるため、このフィプロニルを他の殺虫剤と混ぜて使用して来たという。これも違法 (illegal)。これに対して、オランダ当局 NVWAは、タマゴはすでに食べられ、実態を把握するのは不可能とやり返す。

 WHO は、フィプロニルを長期間、多量に摂取すると、liver (肝臓), thyroid glands (甲状腺), kidneys (腎臓) を損傷する恐れがあるとする。このため、ニーダーザクセン州の「Agriculture minister」Mr Christian Meyer はテレビに出演し、「子どもが 1日、汚染タマゴを 2個食べると危険」と訴えた。

 フィプロニルで汚染されたタマゴの銘柄は、確認されているものだけで 27。現在、さらに調査中だ。この事態を受けて、オランダの約 180の養鶏農場は一時、タマゴの生産を中止したが、「Dutch public prosecutor's office (オランダ検察庁)」は、「criminal investigation (犯罪捜査)」に乗り出した。

また、スーパー大手チェーンの「Aldi」は、「precaution (用心)」のためと称して、ドイツ国内のほぼ 4,000店舗から、全てのタマゴを撤去、処分した。

"The Netherlands is Europa's largest exporter of eggs and egg products, and one of the biggest in the world. It exports am estimated 65% of the 10 billion eggs it produces every year."

[ オランダば、欧州最大、世界でも屈指のタマゴ及びタマゴ製品輸出国。年に100億個を生産し、その 65%を国外に輸出しているものと推定される。]

 なお、この一文をまとめるに当たって、以下の記事も参考にした。
 [the guardian] August 3, 2017
「Millions of eggs removed from European shelves over toxicity fears」
               (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com