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1億4千万年前、地球上に初めて咲いた花:パリ第11大学が再現 (BBC-Science & Environment, August 1, 2017)  

https://ichef.bbci.co.uk/news/872/cpsprodpb/6C42/production/_97141772_flower_model_obligue7_5000x4000.jpg

 地球上に初めて花 (flowers) が咲いたのは、今から 1億 4千万年前。しかし、その化石が発見されていないため、原始の花の形は「なぞ (enigmatic)」だった。
 
 「Université Paris-Sud (パリ第11大学)」の Hervé Sauquet 准教授らの研究チームは、被子植物 (angiosperms) 792種の遺伝子データ (genetic data) に基づいて、flowering plants (花を咲かせる植物) の系統樹 (family tree) と花の構造特性マップを作成し、花の「evolution process (進化の過程)」を遡った。
 
 すると、このような花の姿にたどり着いた。
 花びら (petals)は「upturned (上に反り返って)」、萼 (sepals) と一緒に3枚一組の「輪生 (whorl)」配列。すなわち、花柄 (stems) を軸に、花びらが同心円状 (concentric circles) に開いた花だったと推定される。
 また、原始の花は雌雄両株 (bisexual) であることも分かった。しかし、その花の受粉を担ったのは風か昆虫かについては、明らかにされなかった。

 この「原始の花 (ancestral flowers)」が 1億4千万年の月日を掛け、地球上各地の気候・環境に適した 30万種を越える多種多様な花を進化させたことになる。

 なお、この一文をまとめるに当たり、次の「the guardian」の記事も参考にした。その明晰な内容と優れた英文力に敬意を表したい。ぜひ、一読することをお勧めする。

「the guardian」, August 1, 2017
「Mother of all blooms: is this what the last common ancestor of flowers looked like?」

               (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com