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環境に優しくない風力発電:それなら、新型を日本に売り込め! (BBC-Business, July 23, 2017)

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 「風の谷のナウシカ」の谷で、エネルギーは風だった。そよ風に潮風、北風、つむじ風。どの風もみな個性に溢れ、そこには詩情・物語が寄り添う。

 しかし、これまでの風力発電と言えば、山頂・海岸または海底に基地を建設し、その上に風車を立てるのが一般的だった。ただし、ブーンブーンと唸る風車は低周波騒音の発生源となり、その見えない翼で渡り鳥や水鳥、小鳥の命を容赦なく奪う。

 そこで、Scotland の風力発電会社「Hywind」は半潜水型の「bottom-standing offshore wind farms (浮体式洋上風力発電)」を開発し、これを住宅地や水鳥の営巣地から遠く離れた、Scotland東部 Aberdeenshire の Peterhead (ピーターヘッド) 沖 25kmの海上に設置した。
 これなら、騒音の心配もなくなり、鳥が風車に巻き込まれる確率も小さくなる。
 
 この新型の風車は全長 175m。エアバスの翼のようなプロペラが回転し、発電機の内蔵ボックス「nacelle」は「double-decker buses (2階建てバス)」2台分の大きさ。風車の支柱を海面下 78mに沈め、重量バランスをとるため、その内部には鉄鉱石が詰められている。風車 1機で 20,000世帯分の電力を生み出す能力があり、Scotland 政府は、今月末まで、さらに 4機を設置する予定だ。

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 今は、宣伝用マスコットのような風力発電は、時代遅れ。Hywind 社は、日本や USに最新型の風力発電設備を売り込みたい考えだ。

              (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com