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歯ぎしりキリキリ、イジメでボロボロ:英ティーンの歯! (BBC-Health, July 14, 2017)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/695/cpsprodpb/159E8/production/_96925588_gettyimages-490883851.jpg

 サッカーや車の運転にルールがあるように、職場や学校にも「ルール (rule)」がある。これは、小さな子どもでも知っていることだ。CODは「rule」を次のように定義する。

"regulation or principle governing conduct or procedure within a particular area of activity."
[ (一言で言えば) その場で、やってはいけないこと]。

 ルールを策定することはたやすいが、これを守ることは、それほどたやすいことではない。交通ルールを守らない人や、サッカーのルール違反には、罰則が適用される。しかし、職場や学校のイジメ (bulling)・ハラスメント (harassment) に関しては罰則があいまいで、また、これを監視するレフリーもほとんど存在しない状況に等しいからだ。

 したがって、たいてい、イジメ・嫌がらせを受けた被害者の心は深く傷つき、時間だけが過ぎる。やがて、その心がボロボロになり、休職・休学、ときに自殺に追い込まれると、ようやく、周囲の人は重い腰を上げる。けれど、それでも措置に値しないような形式的措置でお茶を濁そうとする。イジメの発生に気づくのが遅すぎ、対策行動が遅すぎ、措置判断の決定が遅すぎるのだ。

 英語のことわざに
"The Gods send nuts to those who have no teeth.(遅すぎた恵み)"

がある。噛める歯がなくなってから、神様から木の実を恵んでもらっても、どうしようもないのだ。

 さて、その「噛める歯」のことだ。医学雑誌「The Journal of Oral Rehabilitation」に発表された論文によると、イギリスの「10 代の若もの (teenagers)」の歯が、かなりボロボロになっている。その原因は学校における「verbal bulling (言葉によるイジメ)」。
 イジメを受けると、その被害者の65%は睡眠中に「歯ぎしり (teeth-grinding)」を繰り返す。これによって、歯は磨り減らされ、歯に割れ目や傷がついて、翌朝、顎(あご)が痛くなるばかりか、歯を失うことさえあるという。
 さらに、歯ぎしりは、「頭痛 (headaches)」、「(disruptive sleep (不適正睡眠)」につながる恐れもある。

 ただし、歯ぎしり (bruxism)は、その本人のそばで寝ている人でない限り、気づきがたいもの。このため、両親も学校の先生も、子どもがイジメにあっていることなど知る由もない。したがって、子どもが、頭痛やあごの痛みを訴えたら、学校でイジメを受けているのではと、疑う必要があるという。

 なお、歯ぎしりは「sleep apnoea (睡眠時無呼吸症候群)」、「heavy snoring (重度のいびき)」などの「sleep disorders (睡眠障害)」によっても引き起こされる。
 イギリス全土では、600万以上の人が歯ぎしりで悩まされているという。
 
   これでは歯が壊れ、歯医者が儲かるだけだ。

              (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com