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ココナッツオイル:健康食品どころか、「摂りすぎに注意!」 (BBC-Health, June 16, 2017)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/872/cpsprodpb/8D41/production/_96516163_gettyimages-466130802.jpg

 巷 (ちまた) に流れる情報には、ときに紛らわしいものもある。健康食品情報もその一つ。ココナッツオイルが健康に良いとする「social media sites」も多い。
 しかし、世界的な権威機関と称される「The American Health Association, AHA (アメリカ心臓協会)」によると、それを裏付けるために必要な、「good studies (評価に値するような研究)」も、「good quality evidences (医学的にレベルの高い証拠)」も存在しない。
 ものごとは「思い込み」や「感情」で判断してはいけないのだ。
 
 ココナッツオイルの82%は「飽和脂肪酸 (saturated fat)」だ。バター (63%)、牛脂(50%)、ポークラード (39 %) に比べて、はるかにその比率は高い。AHA は「健康アドバイス最新版 (updated advice)」で、ココナッツオイルを「unhealthy (健康に悪い)」と判断した。

  飽和脂肪酸は、血液中の「悪玉コレステロール (LDL)」を増やすことが知られている。このLDLすなわち「low-density lipoprotein(低密度リポタンパク質)」コレステロールは動脈 (arteries) に張り付いてプラーク (plaques) をつくり、動脈閉塞(blockages, clogging) の原因となる。これが心臓病 (heart diseases) や脳卒中 (stroke)の発症リスクを高めるのだ。

 しかし、LDL 値が高いからと、直ちにコレステロール低下薬 (cholesterol-lowering drugs) に頼るのは、考えた方がいい。AHA は、オリーブオイルやヒマワリ油などの「不飽和脂肪酸植物油 (unsaturated vegetable oils)」への使用切替を勧める。これで、薬を飲んだときと同じ効果が期待できると言う。
 なお、不飽和脂肪酸は、avocado (アボガド), oily fish (脂っこい魚、青魚), nuts and seeds (ナッツ類) にも豊富に含まれている。ちなみにケーキやチョコレートには飽和脂肪酸がたっぷり。

 さて、そこで、飽和脂肪酸を摂り過ぎないようにするためのレシピー (lower fat tips) だ。次の 4点に注意。

・Grill, bake, poach or steam food rather than deep frying or roasting.
・Trim visible fat and take skin off meat before cooking.
・Spoon off fats and oils from roasts, casseroles, stews and curries.
・When making sandwiches, try leaving out the butter or spread: you might not need it if you're using a moist filling.
・フライ・直焼きは避けて、網焼き・オーブン焼きか、茹でるか、蒸し焼きにする。
・肉は調理の前に、脂身を切り取り、皮も使わない。
・ロースト、キャセロール、シチュー、カレーで浮かぶ油はスプーンですくい取る。
・サンドイッチにはバターを塗らない。中味の水分で十分。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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