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「ベルティンの火祭り」:かがり火燃えよ、ケルトは踊れ! (BBC-News, April 30, 2017)

 

https://ichef.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/9CD1/production/_95854104_danmosley20170501000348002.jpg

 Scotland の歴史を知らないと、Scotland の首相「Nicola Sturgeon (ニコラ・スタージョン)」が、なぜイギリスからの独立を強く主張しているのか、十分に理解できない。
 大ざっぱに言えば、Scotland は Wales、Ireland と同様にケルト (Celt) の文化圏だ。

 ケルト人は水を神聖視し、火を崇めた。4月30日は、翌日の 5月 1日に掛けて夜通し、「Beltane Fire Festival( ベルティンの火祭り)」が盛大に行なわれる日。一度途絶えていた、このケルトの祭りは、1998年復活し、今年で 30回目を数える。

 Edinburgh の「Calton Hill (カールトン・ヒル)」では、太陽が西の地平線に沈む21:30、街の灯りは全て消され、、ケルトの祭司「druid (ドルイド)」が太陽の光によって燃やしたトーチで、かがり火 (bonfire) を焚くと、太鼓の音が轟き、かがり火の周りには踊りの輪ができる。

"It always felt apt to celebrate spring, warmth coming back into the air and the miracle of renewal as witnessed through the annual arc of growth and fecundity in the natural world."

[ 春がやって来て、大気に再び暖かさが訪れ、この自然界で、天上に繁栄と豊穣の神が座し、その再生の奇跡の技を目の当たりにすると、ケルト人は誰でも祝福の気持ちでいっぱいになる。]

 「Beltane Fire Festiva l(ベルティンの火祭り)」のさなかで、冬の神「The Green Man」は死に、春の神「The May Queen」として再び地上に生まれ変わるという。

 ケルトの民よ、永遠に。


 なお、「ケルト史」に興味のある方には、次の一冊を薦める。
・木村正俊:ケルト人の歴史と文化、原書房、2012

                                                          (写真は添付のBBC Newsから引用。)

              (写真は添付のBBC Newsから引用。)