日本のほとんどの大学のキャンパスが、学園紛争で騒然となった 1960年後半から1970年代。学生の中には、貧しさから、当時売り出された即席ラーメンを常に食べ続けていた若ものが幾らでもいた。
その頃はもちろん、それ以前も、牛乳、ヨーグルト、チーズが果物と一緒に食卓にあがる家庭は限られていた。
そして時は過ぎた。
先日、放映されたドキュメンタリー番組で、カリフォルニア州立大学の学生の状況が報道された。金に困り果て、キャンパス内で寝泊まりし、1週間、水と紙を食べて空腹を満たす学生の姿がそこにあった。
これはまた、どうしたことだろうか。貧富の格差は、40、50年経った現在、どの国でもそれほど変わっていない。
しかし、人の体は何を食べるかによって、その健康状態が大きく違ってくる。
「National Osteoporosis Society (英国国立骨粗鬆症協会)」の成人 2,000人を対象にした調査によると、最近の若ものは、インターネットで「食事上のアドバイス (dietary advice)」を頻繁に見ているにもかかわらず、一部の若ものの食事は、かなり偏っていて、25歳以下の若ものの約20%が牛乳、ヨーグルト、チーズなどの「dairy foods (乳製品)」を嫌厭していることが分かった。
もちろん乳製品にはカルシウムが豊富に含まれている。20代後半までにカルシウムをしっかり摂らないと、後で取り返しが付かないことになる。骨粗鬆症の発症リスクが急増するからだ。成長が止まった後で、カルシウムを補強しても手遅れという。
"After the age of 50, half of all women and one in five men develop osteoporosis, a fragile bone condition that causes painful fractures of the hip, wrist and spine."
"Smoking, lack of exercise and fizzy drinks high in acid are all detrimental to healthy bones."
[ 50歳以上の高齢者で、女性の半数、男性の 5人に 1人が、骨がもろくなる骨粗鬆症を発症し、腰、手首、背骨に痛みを引き起こしている。]
[ また、喫煙、運動不足、酸性度の高い炭酸飲料は、どれも健全な骨を台無しにする原因だ。]
カルシウムに限らず、特別な毒物以外、何を食べても、食べなくともすぐに命に別状を来すことはない。しかし、ちょっとの気遣いで、健康が保持できるとしたら、それに耳を傾ける方が賢明だ。
(写真は添付のBBC Newsから引用。)