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ビルの47階から真っ逆さまに落ちた!:が、奇跡的に助かった人 (BBC-Magazine, March 9, 2017)

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[ 地上 3 階建ての高さから人が落下すると、生存率は 50%。それが 10階建てのビルになると、ほとんど助からない。ところが、ビルの 47階、地上から 144mの高さから真っ逆さまに落ちて、奇跡的に助かった人がいた。]

"Only half of the people who fall three storeys survive. From 10 storeys almost no-one does. This is the tale of a window cleaner who survived a 47-floor fall from the roof of a New York skyscraper."

 事故は、2007年12月7日の朝、New YorkのSkyscrape rビル群の一つ、50階建ての「Solow Tower building (ソロー・タワー)」で起きた。
 その日、ビルの屋上は凍えるような寒さだったという。Mr Alcides Moreno (当時36歳)は、弟の Edger と一緒に、ビルの屋上からつり下げた、長さ 4.9m の作業台 (scaffold) に乗って、ビル全体の窓拭き作業を始めたときだった。突然、ケーブルのブレーキが外れて作業台はバランスを崩し、弟 Edger がビルの 47階、地上 144m の高さから転落。続いて Mr Alcides Moreno も落下した。その高さから真っ逆さまに落ちると、地上に時速 190km 以上のスピードで激突した計算になるという。

 弟は、不運にも裏通り (alley) の路上に叩き付けられて即死だった。兄の Mr Moreno が落ちたところは、金属類が山積みにされた場所だった。その男の脳、脊柱、腹胸部は負傷し、肋骨に右腕、両足の骨が折れて、息も絶え絶えの状態だった。しかし、まだ生きていた。すぐに近くの病院に運ばれて緊急手術を受けた。

 Mr Moreno が病院のベッドの上で目を覚ましたのは、事故からおよそ 3 週間後の Christmas の日だった。

 現在は、家族とともに温暖な Arizona の Phoenix に引っ越し、満身創痍の体をいたわって生活している。背骨を痛めたため、走ることはできなくなったが、歩くのには支障がないほどに、傷も回復した。
 このエクアドル生まれの Mr Moreno の望みは、できることなら、もう一度、ビルの窓拭き職人の仕事をやってみたいとか。

                                 

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