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ハーブ・ティーで体内の毒を洗い出すイギリス流:ほどほどに! (BBC-Health, January 3, 2017)

http://ichef.bbci.co.uk/news/772/cpsprodpb/6F91/production/_93216582_f0157138-woman_holding_water_bottle_in_gym-spl.jpg

 あけまして、おめでとうございます。ほんの小さなアカデミックの「知の庭」に目をとめて戴き、心から感謝申し上げます。
 ' A Happy New Year!' to everyone in every country from Japan. Thank you for participating in the discussion on the academic topics of BBC News, or the gardens of intellect.

 さて、2017年最初に取り上げるトピックスは「ハーブ療法 (herbal remedy)」。
 イギリスには「new-year detox (事始めの解毒)」と称して、新年に水やハーブティーを飲むと、体内の老廃物がきれいに洗い流されて健康になるという考え方が、根強く残っている。ことに、医学的な根拠などお構いなしで、ハーブに凝り性の、天然もの(all-natural products)信奉者に強い支持があるという。

 しかし、自然から採取した薬草・漢方薬と言えども、副作用 (side-effects) のないものはないし、

"There are no pills or specific drinks, patches or lotions that can do a magic job."
"Being well-hydrated is a sensible strategy, but drinking too much water can be as dangerous as not drinking enough."
[ この世には、魔法の効き目をもたらす錠剤も、特別な飲み物も、貼り薬に水薬も存在しないのだ。]
[ 十分に水分補給することは賢明な健康戦略。しかし、余りにも多量の水を飲むのは、必要な量の水を飲まないのと同じくらい、体には危険だ。]

 「The British Medical Journal Case Reports」に掲載された報告書によると、昨年、イングランド在住の女性 (47歳) が 4,5日間にわたってハーブ・ティー、水、緑茶、セージ・ティーと立て続けに何杯も飲んだところ、突然倒れ、発作 (seizure) を起こして「危篤状態 (critically ill)」に陥った。
 すぐに、近くの「Milton Keynes Hospital (ミルトン・キーンズ病院)」に運ばれ、集中治療 (intensive care) を受けた。幸いにして、本人は一命をとりとめたが、病院での検査では、血液中の塩分濃度が極端に下がり、危険な状態であったという。

 その女性が調合したハーブ・ティーの中味は次のとおり。

・milk thistle (オオアザミ)
・molkosan (モルコサン)
・L-theanine (L-テアニン)
・glutamine (グルタミン)
・vitamin B compound (ビタミンB複合体)                                
・vervain (クロマツヅラ)
・valerian root (カノコソウ根)

"It sounds predicable, but for the majority of people, a sensible diet and regular physical activity really are the only ways to properly maintain and maximise your health."
[ ありきたりのように聞こえるかも知れないが、大多数の人にとっては、食事をしっかり摂って、適度な運動を欠かさないことが、適切かつ最大限に健康を維持する唯一の方法なのだ。]

 これで、2017年も健康でがんばれるぞ。
                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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