お地蔵さんに毛糸の帽子をかぶせるようになったのは、いつ頃からのことか。たったこれだけのことで、その近所に住む人たちの優しい気持ち伝わってくる。
イギリスにも、編み物を銅像や標識にかぶせて、大人の遊び心を楽しむ、ちょっとした、いたずら「yarn-bombing (あみ物かぶせ)」があるそうだ。
「Callander (キャランダー)」は、スコットランドのほぼ中央部に位置する、人口3,00人足らずの小さな町。この町でびっくりすることが起きた。
町の通り沿いに立つ「bollards (車止め)」のほとんどが、Olaf (オラーフ)の姿に大変身(makeover) してしまったのだ。Olaf はディズニーのアニメ映画「Frozen (アナと雪の女王) [2013]」に登場する snowman (雪男)。
仕掛けたのは、Callander の町の女性グループ「Meet and Make and Creative (出会って、作って、創造的に)」。
そのグループのメンバーの 1 人 Ms Deborah O'Hara は次にように説明する。
"People just love them. Visitors to the town have been stopping to get photographs of them.
"I have been watching them from the store where I work. It's very funny to see people's faces."
"There has of course been the odd joke and innuendo about them, but mostly people just love them."
[ みんなにとても好かれているわ。町に来た人が立ち止まって、写真を撮っているのよ。]
[ その様子を、職場のお店から見ていたの。みんな(変な)顔をして、とってもおかしいのよ。]
[ もちろん、この遊びには、変わったジョークと風刺が込められているけど、でも、とにかく、ほとんどの人はとても好いてくれているわ。]
なお、ここではCallander の女性たちのジョークが、十分説明されていないのが残念。
私には、ニットをかぶった bollards の姿が、Tove Jansson (トーベ・ヤンソン) のMoomin (ムーミン) に登場する「ニョロニョロ (Hattifatteners)」に見えた。あれは、雷を探して、スコットランドに上陸したニョロニョロに違いないと思うんだが ・・・。
(写真は添付のBBC Newsから引用。)