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英語ペラペラ君:ちょっと、その英語変よ! (BBC-Capital, December 16, 2016)

(Credit: Alamy)http://ichef.bbci.co.uk/wwfeatures/wm/live/976_549/images/live/p0/4l/kw/p04lkwwc.jpg

「まじー」、「うっそうー」。ほとんど、この2語の掛け合いで、話がこと足りるのは、学生のコンパが盛り上がったころ。互いに気心が知れている仲間同士では、くだけた言い回し (jargon & slang) の方が親しみを感じる。
 家族あるいは身内の間の会話も同じだ。改まった言い方は、かえって他人行儀となり、ぬくもりのない雰囲気をつくりかねない。
 言葉は、人の心と心の橋渡し。これは、どこの国でも同じこと。

 さらに、言葉の問題を複雑にしているのは、言葉が時代とともに変化することにある。
 あるとき、Anglophones(英語を母国語とする人)の間で、イギリスのSF作家H.G.Wellsの作品が話題になった。Anglophones は「native English speakers」とも呼ばれるが、「小林標(こずえ):ラテン語の世界、中央公論新社 2006」によると、「native」は差別語。
 
 その短編「The Truth About Pyecraft (パイクラフトの真実) [1903]」で描写されるクラブの一場面で、ふとっちょの Mr Pyecraft が発する言葉。

"Confound his suspicion!”

「confound」は「Confound it!」のようにも使われると辞書にある。ところが、友人のAnglophones は誰もこの意味を知らない。ようやく、1 人の仲間が思い出したと言う。「そうだ、イギリスにいるお婆ちゃんが、そんなことを言っていたっけ」。英語は、時間とともに変わる一例だ。ちなみに、Mr Pyecraft の一言は「こんちくしょう。あの疑いの目つきめ」となる。

 さらにアメリカ南部のスラング
"That dog don't hunt which means 'That's probably not that good of an idea'."
[ それは、うまくいかないと思うよ。]

を早口で話されたら、非英語圏の人はついて行けない。第一、英語の文法 (grammar) がでたらめだ。なお、
「The London School of International Communication (ロンドン国際コミュニケーションスクール)」校長 Ms Cathy Wellings によると、

"In written business communication courses with mixed groups, the Brits can be quite sheepish that they don't know the grammar that non-native speakers do."
[ イギリス人は、非英語圏の人と一緒のビジネス英文コースで、英語の文法を非英語圏の人よりも知らなくて、恥ずかしい思いをする。 ]       

   Are your colloquial quirks confusing your colleagues? You'd be surprised (Credit: iStock)    

http://ichef.bbci.co.uk/wwfeatures/wm/live/976_549/images/live/p0/4l/ky/p04lky88.jpg

 だから、「European Parliament (ヨーロッパ議会)」のような国際会場では、「Mother-tongue English (お国言葉)」や、1 分間に 250 語も話すスピードは控えるべきなのだ。
  とくに、「Monolingual English speakers (英語しか話せない人)」は、相手構わず、早口で「slang, jargon , idioms」を連発する傾向があるので、注意が必要になる。

  なお、国際学会では、発表者 (speakers) に次の注意が与えられる。

・Clearly :はっきりと
・Slowly :ゆっくり
・Loudly :大きな声で

 さらに、会話の際には、次の1点を加えると完璧だ。

・sincerely : 心を込めて
                    (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com