醸成120年のウェールズ・ウイスキー2本:210万円で落札 (BBC-News, December 5, 2016)
Wales (ウェールズ) の北西部 Gwynedd (グウィネズ) の小さな村 Frongoch (フロンゴッホ) で、ウイスキー「The Welsh Whisky」の蒸溜 (distillation) が始まったのは1889年。その後、20世紀初頭まで操業は続く。しかし、
"The distillery became a World War One prison camp - and more famously, an internment camp after the Easter Rising in the Public Ireland."
[ その蒸溜工場は、第一次世界大戦で捕虜収容所となり、さらによく知られているように、アイルランドで(1916年に起きた)イースター蜂起の後、反乱軍の強制収容所として利用された。]
このため、ウイスキーの蒸溜生産は中止を余儀なくされた。
ところが、1914年 Welsh Whisky を 45年以上も大事に保管し、それを1960年代になってから、Wales 南西部の Pembrokeshire (ペンブルックシャー) の港町 Fishguard(フィッシュガード)でワインを商う業者に売った人がいた。その当時の値段は 1本 £ 5。
その貴重な「The Welsh Whisky」が偶然見つかり、Carmarthen (カーマーゼン) のオークション会社「Peter Francis Auctioneers」にて、online オークションに掛けられた。
年代物のウイスキーは、当初、£3,000程度と予想されていたが、落札価格は£7,300、£7,200 の計 £14,500 (約210万円)。オークション会社は大喜びだ。
これまで、同種の 1900年もの Welsh Whisky は他に 2本見つかっていて、現在、その1 本はウイスキー蒸溜会社「Penderyn Distillery」に、他 1 本は Cardiff ( カーディフ) の「St Fagans National History Museum (セント・ファガンズ国立歴史博物館)」に展示されている。
Whiskyは、色も香りもウットリするほどすばらしい。けれど、これを口にしたら、魔物に変わるから怖い。クワバラ、クワバラ。
(写真は添付のBBC Newsから引用。)