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ヒロシのWorld NEWS

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野生の息吹に触れて!:自然欠損障害にならないために (BBC-Science & Environment, November 26, 2016)

健康 自然

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 頭では分かったつもりでも、本当はよく理解していないことは多い。数学、物理、語学に限らず、「自然(Nature)」についても、それが言える。
 自然とは、天地、野生の世界。

"We're so clued into modern technology and things that we're less observed about the world around us and we're more likely to learn about wildlife ironically from a David Attenborough programme than maybe from a walk in the woods."

[ 私たちは、最近のテクノロジーや話題について余りにもよく知り過ぎて、身の回りの世界 (自然) を観察することはおろそかにしている。そして、皮肉なことに、野生生物の実態について理解するのに、森の中を歩くなどというよりは、アッテンボローのテレビ番組で学ぼうする傾向がある。]

 2005年に出版された著書「Last Child in the Wood」の中で、初めて「nature deficit disorder (自然欠損障害)」という言葉を作り出した (coined) Mr Richard Louvは、次のように語る。

"All of us, especially children, are spending more time indoors, which makes us feel alienated from nature and perhaps more vulnerable to negative moods or reduced attention span."

[ 今、私たちみんな、とくに子どもたちが、多くの時間を室内で過ごしている。このため、自然に対する馴染みが薄れて、ウツ気分にとても脆弱になったり、注意力を長く保てなくなっていると思われる。]

 さらに、「natural environment(自然環境)」についても十分に理解されていないと言う。

"If we don't experience natural places or 'tinker around in the garden' , this can be bad for our mental health."
"As biological beings, we are physiologically adapted to be in certain environments - to run, to play, to hunt, to be active basically."
"The reality is we tend to have the lifestyle of a brick at the minute. We tend to sit for most of the day - we tend to be very sedentary."

[ 自然に出かけて行って実際に体験したり、庭をほじくり回したりしないと、私たちのメンタルヘス(心の健康)に良くない。]
[ 私たちは生物学的な生命体。色々な自然環境の中で、本来、走ったり、遊んだり、狩猟したり、活発に走り回るようにと、生理学的に仕向けられているのだ。]
[ しかし、現実はと言えば、今の生活スタイルは、まるで、堅く動かない煉瓦のようだ。一日のほとんどを、じっと座って過ごす傾向がある。これでは、(生命体の本性に背いて)座ったままの生活に陥ってしまいかねない。]

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 では、どうすれば良いか。Sheffield 大学の Dr Ross Cameron によると、

"You don't neceddarilly need to go to the Rockies or go to see blue whales off the Azores or anything like that."
""Even small and simple connections with nature can give person 'a buzz', be it a robin at the front door or sitting in the garden watching a butterfly."

[ 自然に触れるためには、必ずしも、ローキー山脈に出かけたり、アズレス諸島にシロナガスクジラを見に行くなど、遠くに出かける必要はない。]
[ 人と自然とのつながりが、ちっぽけでささやかなものであっても、それは人に活力を与えてくれる。たとえ、玄関先のロビンでも、庭に腰掛けてバラフライを観察することでも良いのだ。]

  要は、自然にもっと目を向け、私たち人間が自然の中で生かされていることに気づき、自然が発する、すさまじい生命力の「いぶき」を感じることだ。
 舗道の、ほんの小さな割れ目に根を下ろし、花を咲かせる植物のしたたかさ。そこには、恐ろしいまでの精気 (spirits) がみなぎっている。

 誰だ、弱音を吐いているのは。その辺の雑草に笑われるぞ、人間。

                                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com