ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

花嫁は左巻き!:100万分の1の確率 (BBC-News, November 8, 2016)

 

http://ichef.bbci.co.uk/news/624/cpsprodpb/16D2/production/_92324850_lefty_eating_leaf_on_right2.jpg

 [ うず巻き状の殻を持ち、体全体をそこから引き出して、這い動く軟体動物。]
"A slow-moving mollusc with a spiral shell into which the whole body can be withdrawn. "

 とは、CODが定義する「snail (蝸牛)」。なぜか、そのカタツムリの殻は、右巻きだ。
 
 ところが、100万分の1の確率で「left-spiralling shell (左巻き)」の lefty snails (左利きカタツムリ)が出現するという。
 最初に左巻きが見つかったのは London。さっそくJeremy (ジェレミィ) 君と名付けられた。

 さて、Nottingham大学で生命科学 (life science) が専門の Dr Angus Davisonは、Jeremy君の花嫁捜しを一般に呼びかけた。もちろん、Jeremy 君と同じ左巻きであることが条件。
 すると、なんと Suffolk (サフォーク州) の「Ipswich( イプスウィッチ)」と地中海西部に浮かぶスペイン領「Majorca (マヨルカ島)」のそれぞれで 1匹ずつ、計 2 匹も見つかった。
なお、Majorca は食用カタツムリの養殖で有名な地だ。

 Jeremy 君は Suffolk のお嫁さんを迎えると、恋に落ち入ったようだ。
"There were good sings last night of some potential flierting."
[ 昨夜、左巻き同志の間で、互いに気のあるような良い兆候が確認された。]

"Signs of a 'pairing' will be presence of ' love darts' - sharp spikes made of calcium which the snails stab into each other's bodies during the mating process."
[ カップルが成立するサインは、2 匹に恋矢が現われること。このカルシウム素材の鋭い矢を、カタツムリは交尾の祭に互いの体に打ち込むのだ。]

 Dr Davisonは、Jeremy 君のカップルから左巻きのカタツムリが生まれるのを心待ちにしている。それは、カタツムリの殻が右巻きか、左巻きかを決めている遺伝子 (gene)の特定に、最近になって成功したため。

 おそらく、同じ遺伝子が、人間や動物の臓器の「体内非対称 (body asymmetry)」に関与しているのでは、と見ている。
             (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com