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ゾッとする病気:髪の毛食べて死にかけるラプンチェル症候群 (BBC-Health, October 7, 2016)

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  魔女 (sorceress) は塔の下に立って、呼びかける。
"Rapunzel, Rapunzel, let down your hair."
[ ラプンチェル、ラプンチェル、おまえの髪を垂らしておくれ。]

 これは、有名な、グリム童話「ラプンチェル」の一節。魔女が美しいラプンチェルを塔の上の一室に閉じ込めて、そこによじ登るときの合図。ゾッとする (gruesome) ほど怖いお話だ。

 ところが、「Rapunzel syndrome (ラプンチェル症候群)」は、これに負けず劣らずゾッとする。この病気は、自分の髪を引っこ抜いては、食べずにいられない症状を示す。

"The women, who is anonymous, developed sudden vomiting and constipation. Meanwhile her stomach swelled as it filled with liquids and gas."
"She had gone off food for a year, lost 15 pounds in the previous eight months and by the time she reached hospital was unable to keep down any food."

[ 匿名のある女性が、突然、嘔吐と便秘に襲われた。その一方で、お腹はまるで液体とガスで一杯になったように膨れた。]
[ この女性は、それまでの一年間、食べることが嫌いになっていた。このため、体重は、症状が現われる前の8ヶ月間で 15 lb (約6.8kg) も減り、病院で診察を受けたときには、食べたものをすぐに吐き出してしまう状況だった。 ]

 医師は、患者のひどい貧血症 (anaemia) に donor blood (献血の血液) で対応したが、結局は、「腹部の外科手術(abdominal surgery)」で胃 (stomach) と小腸 (small intestines)を切開し、それぞれの消化器官 (digestive systems) から 15×10 cm、4×3 cm の塊(balls)が取り出した。
 手術後、女性は高タンパク質の食事で健康を回復したという。
 なお、このケースは、「BMJ Case Report」に掲載された、ほんの一例に過ぎない。

 ラプンチェル症候群は子どもに発症することが多い精神疾患の1つで、患者の 40%は、10歳 以下の子どもが占めるそうだ。
                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com