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秘伝、口伝、虎ノ巻:これで英語力が必ず上がる! (BBC-Science & Environment, September 10, 2016)

http://ichef.bbci.co.uk/news/660/cpsprodpb/1C5B/production/_91095270_thinkstockphotos-504373738.jpg

 この記事 (articles) を毎日、欠かさず読んでくれているあなた。知らず知らずのうちに、随分と英語力が上達しているはず。今日は、その力をさらに飛躍的に延ばす秘訣についての話。

 イギリス人は母国語の英語を話せても、Welsh (ウェールズ語) になると、誰でもこれを読んで、話して書けるわけではない。
 そこで、Wales の Swansea 大学「sleep lab (睡眠学研究室)」の Mark Blagrove 教授らは、Welsh を全く知らない学生 80名に参加してもらい、Welsh 学習と睡眠に関する実験を行なった。
 学生はA, B の 2グループに分かれて、各人がタブレット型 PCの学習アプリ (app) から Welsh の単語 28語を学ぶ。覚えた単語はすぐにチェックされ、その後、12 時間後に再度チェックを受ける。ただし、A グループには、2度目のチェックの前におよそ6時間の睡眠を与え、B グループには、その間、眠らないでいてもらう。

 睡眠が記憶を固定化 (consolidation) するのに役立っていることは、心理学でよく知られた事実。ところが、この実験では、さらに不思議な事実が明るみになる。
 実験後に、Welsh を学ぶに当たって、どれだけ Welsh を大事だと考えたかと尋ね、それを数値で評価してもらった。そして,その評価点と覚えた単語数との相関(correlation)を調べたところ、睡眠をとった Aグループには、両者の間に「有意の相関 (significant correlation)」が確認されたというのだ。

"This suggests that memories perceived as important undergo preferential treatment by brain during sleep."
[ この結果から、重要な情報として認識された記憶内容は、睡眠中に、脳内で優遇措置を受け、(忘れないようにと、特別に固定化され)ていることが推測される。]

 言い換えると、言語を学ぶとき、それが大切だと思う気持ちが強ければ強いほど、よく覚えるということになる。これは大事な秘訣。

 日本語に限らず、英語、ドイツ語にフランス語なども同じ。言葉に「親しみ」と「慈(いつく)しみ」がもてるようになったら、その力は本物の証(あかし)。

                (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com