車の運転事故に関しては、若者層 (17-21歳) と高齢者のシニア層 (70歳) との間に大きな違いがある。
シニアのドライバーが事故を起こすのは、右折 (right turns) と追越し (overtaking) のとき。これに対して、若者はスピードの出し過ぎで、ハンドル操作を誤って (losing control) 事故を起こしてしまう。
さらに、シニアは、走行中、他の車からプレッシャーを受けたときに、運転ミスを犯しやすい。しかし、若者が事故を起こす確率は、シニアに比べて 3~4 倍も高い。
Swansea 大学の Charles Musselwhite 准教授らの研究チームは、このような調査結果を「The British Science Festival in Swansea」にて発表した。
シニア世代になると、体力の衰えを補填するため、車の運転に当たっては若者よりも慎重に、かつスピードを控え、車間距離を大きくとって (leaving larger gaps)、荒れた天気や混み合う時間帯を避けていることも分かった。
現代社会では、車は必需品。高齢を理由に、もしも運転免許証を失うことがあれば、それは自由 (freedom) と移動手段 (mobility) を失うことを意味する。シニアは家庭における身の置き場、役目をなくし、うつ病 (depression) に陥りかねない。
今後、日本の高齢者人口は確実に増加する。しかし、東京をはじめとする一部の都市を除いて、どこの市町村でも交通インフラは十分ではない。この数十年で、路線バスもローカル鉄道もどんどん失われた。
このような状況で、シニア世代 (elderly cohorts) の安全運転をサポートし、事故を防ぐためにも、自動運転 (driverless cars) システムに大きな期待が寄せられている。
(写真は添付のBBC Newsから引用。)