ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

スマホよ、スマホ!:バッテリが爆発するのはなぜ? (BBC-Technology, September 2, 2016)

http://ichef.bbci.co.uk/news/660/cpsprodpb/59C4/production/_91008922_gettyimages-491677006.jpg

 Samsungは、相次ぐバッテリの爆発事故を受けて、「the new Galaxy Note 7」の販売を中止するという異例 (extraordinary) の行動に出た。

"The firm said it had identified a battery issue but did not elaborate."
[ 会社側はバッテリに不具合が合ったことを認めたが、その詳細については語っていない。]
 さらにSamsungは、「Galaxy Note 7」をこれまで 250万台販売したが、発火したのはたったの 35台だけだと述べる。

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/624/cpsprodpb/13BDB/production/_90995808_burntnotearielgonzalez.jpg

 しかし、Cambridge 大学の Clare Grey 教授によると、
"While most manufacturing flaws will be picked up during initial testing, it's not an infallible process."
"One should be concerned and push toward safer battery tech."

[ 新製品の不具合は、大抵、販売前の初期検査で発見される。しかし、それは、完璧にミスを防げる方法ではない。]
[ したがって、我々は、もっとバッテリに目を向け、より安全な技術開発を進めなければならない。]

 さて、そのリチウム電池では、陰極 (cathode) と陽極 (anode) が電解液 (electrolyte) と呼ばれる有機溶媒 (organic liquid) に浸され、セル内はセパレータ (separator) と呼ばれる多孔質体 (porous material) で仕切られている。リチウムイオンは、そのセパレータを通して、両極の間を移動する。
  バッテリの充電が急速すぎると、発熱し、陽極の周りにリチウム金属の層が析出する。これがバッテリのショート (short circuit) につながるのだ。

 他にも、リチウム電池の製造過程で、微小な金属片が混入するか、シーリング行程で小さな孔が入ってもショートの原因になる。
 しかも、やっかいなことに、いずれの場合も、すぐに不具合が発生するわけではなく、何度か充電を繰り返した後に、ショートすることが多い。

 そこで、スマホのユーザーが注意すべき点は、バッテリが壊れるときに見せる症状(symptoms)。完全に壊れる前に、少し熱を帯びだし、膨れるそうだ。
 メーカーは、バッテリがそのようになったら、処分するようにと勧めているとか。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com