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「おしっこ」で走る車を!:MFC(微生物燃料電池)の開発 (BBC-Autos, July 12, 2016)

http://ichef.bbci.co.uk/wwfeatures/wm/live/976_549/images/live/p0/41/6b/p0416b1s.jpg

"Urinating in the field. It's an adolescent act of vandalism."
[ 立ち小便。それは若いころの、向こう見ずな蛮行の、なせるわざ。]

 しかし、この「おしっこ (pee)」。実は次世代のエネルギー資源になるかもしれない。
 イギリスの「The West of England 大学 (UWE Bristol)」が、人の尿 (urine) から電気エネルギーを取り出す「Microbial Fuel Cell, MFC (微生物燃料電池)」の開発を進めている。

 研究を主導する Ioanns Ieropoulos 教授によると、
"Microornisms are extremely efficient―more than 96%―at converting organic matter into energy, however a well-performing MFG is less than 60% at best."
"There is clearly a lot of room of improvement."

[ 微生物は、極めて効率よく (96%以上)、有機物をエネルギーに変換してくれる。しかし、MFCは、高性能の機種でも、その機械効率は最大 60%だ。]
[ 明らかに、まだまだ、改良の余地は多分にある。]

 なお、この 6月下旬に開催された「Glastonbury music festival (グラストン・ロック・フェスティバル)」会場と大学キャンパスに設置した便器から尿を採取し、MFC の実証実験に使用した。その結果、「LED light fixtures (LED照明設備) の点灯に成功している。

 MFC太陽光発電風力発電と違って天候に左右されないため、安定した夜間照明や発展途上国のエネルギー支援に役立つものと期待されている。

 さらに、MFCシステムが最終的に排出するものと言えば、環境に優しい肥料(fertilizer)やリン酸塩 (phosphate)。まさに、人の尿は「tremendous asset (途方もない有用資源)」なのだ。
 
 「近い将来、電気自動車 (electric vehicles) が、おしっこで発電した電気を充電して走る日が必ずやって来る、そう、信じて Ieropoulos 教授は研究に励んでいるとか。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com