クマも相手が悪かった。
カナダの Ontario (オンタリオ州) に住む元ボクサーの Rich Nelson 氏 (61歳) が、犬を連れて森の中を散歩していた。と、突然、小グマが shrub (藪) の中から顔を出したかと思うと、すぐに母グマが巨体 (145kg) を現わし、Nelson 氏を襲った。
その男は、素手 (his bare fists) のまま、強烈なパンチで応戦し、顔や胸にわずかの引っ掻き傷を負ったが、相手のクマにも、その鼻が真っ赤な血で染まるほどのダメージを与えた。
"It just turned back around and walked away like nothing ever happened and followed the cub,"
[ クマは後ろを向いて引き返し、何事もなかったかのように、子グマをしたがえて、歩み去った。]
カナダ「森林局 (forestry ministry)」によると、森林に生息する「Black bear (アメリカグマ)」が人を襲うことは、極めてまれ。むしろ、人に接触しないように、クマの方が気をつかっているとか。
なお、「クマにあったらどうするか」に興味のある方には、次の一冊を薦める。
柿崎等・片山龍峰:クマにあったらどうするか、木葉舎、2002
(写真は添付のBBC Newsから引用。)