さても、「lost sheep (迷える小ヒツジ)」とは小生のことか。ヒツジ (羊) は色々な場面に登場する。「羊の皮をかぶった狼 (a wolf in the sheep's clothing)」とは、日本語の「猫かぶり」、「hypocrite (偽善者)」のこと。「black sheep」はやっかい者で、「sheep's eye」は流し目となる。また、「Bleating sheep loses a bite.(メェメェなくヒツジは草にありつけない)」とも言う。その心は、「おしゃべり過ぎると、チャンスを失う」にあり。
それゆえ、Sheep の言葉遊びは、この辺で留め置く。
ところで、イングランド南部 Hertfordshire (ハートフォ-ドシャー州) の小さな町Ware (ウェア) の牧場で、奇妙がことが起きた。
ヒツジを放し飼いにしたその牧場には、柵 (fence) らしきものがない。あるものは、取り壊し損ねた古い木戸 (stile)。ただし、そこには、目の粗い金網が張られていた。
さて、一匹の「silly sheep (おバカなヒツジ)」が木戸に近づく。この ヒツジ、よほど「ものぐさ (idle)」と見えて、目の前の障害ゲートを少し回れば良いものを、まっすぐに進んで、その首だけ入れば、そこを通れると思った。
"Instead of walking around the gate, the sheep decided it would be a better idea to put her head though it."
ところが、首を入れたものの、体は通れず、もがけばもがくほど首は痛い。
このヒツジ。運良く、通りがかりの人に発見されたが、そのまま放置されると、首が切れてしまう危うい状態だったそうだ。
この救助に出動した「英国動物虐待防止協会 (The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animal, RSPCA)」の rescuer (救助隊員) Kate Wright さんが言うことには、
"When I arrived she was bleating in distress and really panicking."
[ 私が駆けつけたときには、苦痛のあまりメェメェないて、まさにパニックになっていた。]
なお。余談を1つ。雌のヒツジを「ewe」とも呼ぶ。
「u」, 「you」, 「yew(イチイ)」、「ewe」の 4つの単語は、発音が同じだ。
(写真は添付のBBC Newsから引用。)