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そのスポーツドリンク、ちょっと待った!:それって必要? (BBC-News, June 27, 2016)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/976/cpsprodpb/14584/production/_90123338_488273933.jpg

 甘くて (sweet taste)、安くて (low price)、いつでも飲める (availability)。その上、持ち歩くと、一流のathletes (運動選手) になった気分。メーカー側は、TV コマーシャルを流して、そのかっこう良さを宣伝する。スポーツドリンクのことだ。

 しかし、このスポーツドリンクは、ほとんど正しく理解されていない。
 イギリスのスポーツ医療科学団体「The Faculty of Sport and Exercise Medicine, FSEM(スポーツ・運動医療ファカルテイ)」の会長 Paul Jackson 氏によると、

"Sport drinks are intended for athletes taking part in endurance and intense sporting events. They are also connected with tooth decay in athletes and should be used following the advice of dental and healthcare teams dedicated to looking after athletes."
"Water or milk is sufficient enough to hydrate active children. High-sugar sports drinks are unnecessary for children and most adults."

[スポーツドリンクは、忍耐を伴う激しいスポーツ競技のアスリートを対象にした飲み物。アスリートの虫歯の原因にもなっているのだ。したがって、これは、アスリートの歯のトラブルや健康面のケアを専門に担当するサポーターが、アスリートに適宜アドバイスしながら利用されるべきもの。]
[ 活発な子どもが水分を補給する場合には、水やミルクで十分。子どもには、いや大人にも、大抵は不必要なものだ。]
 
  ところが、Wales の名門 Cardiff 大学が「South Wales」に住む 12 - 14歳の子どもについて調べたところ、その 89% がスポーツドリンクを愛用し、子どもの 68% は、少なくとも 1 週間に一度、スポーツドリンクを飲んでいることが明らかになった。

 糖分の含有量が高く、pH値が低い (酸性) スポーツドリンクは、虫歯のリスクを高め、歯のエナメル成分を溶かし、肥満を招くといわれる。しかし、今や、本来の利用目的から離れて、なぜか「leisure centres(レジャー・センター)」で販売されているのだ。

 「The British Dental Association (イギリス歯科協会)」の Russ Landwa 氏が指摘するように、
 健康面からはとても薦められないスポーツドリンクを、子ども達にまで普及させてしまうなんて、まったく無責任 (grossly irresponsible) だ。
                                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com