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うんとこしょ、どっこいしょ:それでも、くびは抜けません (BBC-News, June 12, 2016)

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 奇妙なことが起こった。場所は「Northallerton (ノーサラトン)」。イングランド北西部 North Yorkshire (ノース・ヨークシャー州) に位置する人口 2万人足らずの小さな町。しかし、この地は、12 世紀、スコットランドイングランドがその主権を巡って熾烈(しれつ) な戦いを繰り広げた戦場でもある。イギリスではよく知られた歴史の町だ。

 騒ぎを起こしたのは、その町の、とある牧場に飼われていた一頭の黒毛の牛。
 何を思ったのか、それとも何かに怒り狂ったのか、黒毛の牛が突然、牧場の立木に向かって突進した。ところが、木には虚 (うろ) が開いていた。そこに首がスッポリはまって、牛は身動きが取れなくなった。

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 このため、14:35、消防士 (firefighters) が出動し、牧場の革ベルト (strops) や農業機械(farm machinery) を使って、木の虚 (うろ) に突っ込んだ牛を引っ張り出そうと試みた。
 「それでも、牛の首は抜けません」。まるで、ロシアの昔話「おおきなかぶ」のイギリス版だ。牛は慌てて、暴れ出す。

 そこで、牛を落ち着かせるために、専門家 (vet) が呼び出された。そして、丸のこぎり (circular saw) とチェーンソー (chainsaw) まで使って、「うんとこしょ、どっこいしょ」。
 やっとのことで、牛の首が抜けた。

 North Yorkshireの「Fire and Rescue Service (火災・救助サービス)」はツィッターで

"A happy ending for all."
[ すべて、うまくいった。]

と述べているとか。めでたし、めでたし!

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                                (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com