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アングロ・サクソン銀貨がザックザク:時価約2億4千万円と鑑定 (BBC-News, June 7, 2016)

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 趣味・道楽にも色々あるものだ。「Southampton (サウサンプトン)」在住の Mr Paul Colemanは「The Weekend Wandereres Detecting Club」に所属し、週末の楽しみが、地面の下に隠された宝を探し回ること。
 そして、2014 年 12 月 21 日、Buckinghamshire (バッキンガムシャー州)」の小さな村「Lenborough (レンボロウ)」の農場で、お目当ての「お宝 (hoard)」を探し当てる。

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 それは、地面から 1 m 足らずの地下に、「鉛のシート (lead sheet)」に包まれていた。シートを開けると、中には「Anglo Saxon silver coins (アングロ・サクソン銀貨)」5,252 枚がぎっしりと詰まっていた。これらは、全て 11 世紀前半にイングランドの 40カ所の貨幣鋳造所 (mints) で鋳造されたもの。
 銀貨の表面には「King Ethelred the Unready (エゼルレッド無策王 [908-1016])」や「King Canute (クヌート 1 世 [995-1035]) の肖像が刻まれていた。その発掘は、まさに近年イギリスで発見された財宝としては最大級のものだった。

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 この度、「The Treasure Valuation Committee (財宝鑑定委員会)」が、発掘された銀貨の鑑定を終了し、ようやく、その評価額を決定した。£1.35 m (約 2 億 4 千万円)。
 発見者の Mr Coleman は、専門家の一部から、その2倍の価値があると聞かされていただけに、鑑定委員会の決定には、いささか不服の模様。しかし、Mr Coleman は次のように決断する。

"It would probably be very difficult to get the value increased anyway and we would rather see the collection got to a museum, rather than separated and sold to collectors around world."

[ 評価額を引き上げてもらうことは、いずれにせよ、おそらく究めて難しいだろう。それならば、世界中のコレクターに銀貨をバラバラにされて売られてしまあうよりは、いっその事、博物館にまとめて引き取ってもらった方がいい。]

 「The Buckingham Country Museum」は入札でこれを競り落とすため、早くから「fundraising (資金集め)」に奔走(ほんそう)して来た。「The British Museum」も全面的に支援する構えだ。

 もちろん、Mr Coleman には、£1.35 m を「land owner (農場の土地所有者)」と折半した金額、すなわち約 1 億 2 千万円が手に入ることに。

                                (写真は添付のBBC Newsから引用)

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