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ワニはスパナでぶっ叩け!:豪州で格闘3時間 (BBC-News, May 19, 2016)

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 またもやワニ (crocodiles) に襲われる事件が起きた。場所は、先月の 25 日、Peter Rowsell 君 (19歳) がキャンプ中にワニに襲われたオーストラリア北部の準州「Northern Territory (ノーザンテリトリィ)。その州都「Darwin (ダウィン)」から西に車で走って1時間足らずの、入り江に面した「Leaders Creek」。このリゾート地はフィッシングやカニ漁が売り物だ。

  さて、5 月 17 日 (火) の朝、72 歳の男性が、その入り江で全長 3 mのボートに乗り、友達と一緒に「mud crabs (ノコギリガザミ)」のカニ漁を楽しんでいた。すると、ワニがボートに近づくと見るや、乗っていたボートは突然ひっくり返された。友達はボートに必死でしがみつこうとしたが、ワニに咬みつかれて溺れ死んでしまった。

 生き残った男性は、迫り来るワニの頭をスパナで打ちのめし、スパーク・プラグ(spark plugs) を使って防戦。孤軍奮闘は3時間に及んだという。最後は、マングローブ(mangroves) の林に逃げ込み、潮が引けるのを待った。
 それからしばらくして、近くでカニ漁をしていた漁師が、男の助けを求める声に気づいて駆けつけ、救急ヘリコプターの手配をしてくれた。

 助けられた当の男性。重度のショック症 (severe shock) に脱水症状 (dehydration)、それに厳しい気象環境のせいで低体温症 (exposure) を起こしていたそうだ。

 このように、住民がワニに襲われて亡くなる事故は昨年も近くの Kakadu で起きていて、小さなボートはそれだけ危険が大きくなると、釣り人等に注意が喚起されていた。

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 オーストラリア北部一帯には、現在、10 万頭から 20 万頭の「海水ワニ (saltwater crocodiles)」が生息しているものと見積もられている。

 どうか、その地を観光する際は、「スパナ (spanner)」をお忘れならないように。

                                 (写真は;添付のBBC Newsから引用)

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