顔のシワ・タルミが消えた！：皮膚の上に「ヒフ」を重ねる新技術 (BBC-Health, May 9, 2016)
誰でも年齢とともに、顔にシワ (wrinkles) が増え、まぶたの下がゆるみがち (eye bags) になる。ごく自然な老化現象 (entirely natural aging phenomena) だ。
しかし、「若々しい肌 (youthful skin)」を手に入れたいと願うのも人情。
そんな願いに応えるため、「Harvard Medical School」と「Massachusetts Institute of Technology, MIT)」の研究チームが「人口ヒフ (synthetic skin)」の研究を進め、遂に「second skin (セカンド・スキン)」の開発に成功した。
シリコン (silicone) と酸素 (oxygen) の分子をブロック状に積み重ね「polysiloxane polymer (ポリシロキサン・ポリマー) 」の透明な人口ヒフを合成したのだ。
もちろん、この皮膚膜には耐水性があり、通気性・弾力性に富む。このため、これを顔に張り付けると、顔の筋肉に「張り」がよみがえり、シワや目の下のゆるみ・たるみは薄れて、目立たなくなる。つまり、若返る。
ただし、常用しても炎症が起こらないのか、汗や雨には大丈夫かなど、実用化の前に、今後、さらに研究を進めて、十分確かめる必要があるという。
当面は、研究機関の会社組織 (spin-off company) で扱う「化粧品 (cosmetic product)」を目指して開発を急ぐが、ゆくゆくは、「医療 (medicines)」や「日焼け防止 (sun protection)」などに利用されることも視野に入れているそうだ。
これは、美容整形に悩む人には朗報 (good news)、美容整形外科医には「bad news」。
いつの日か「セカンド・スキン (second skin)」が販売されたなら、きっと、大ヒットになるに違いない。
なお、研究の詳細は、「Nature Materials」に発表された。
（写真は添付のBBC Newsから引用）
