古代ローマの「お宝」がザックザク!:スペインの町は大興奮 (BBC-News, April 29, 2016)
日本人のほとんどは、時代劇に言いようもない愛着を感じる。また、「Ben-Hur (ベン・ハー) [1959]」、「Spartacus (スパルタカス) [1960]」、「Gladiator (グラディエイター) [2000]」などの古代ローマを背景とした映画も、観る人の心を一瞬にして遠くの過去に連れて行き、ワクワクさせてくれる。これは現代人の私たちが今の社会に暮らしていても、その文化や心の奥底に脈々と流れる「過去と共通した何か」を感じ取るからだろうか。
さて、BC 753 年、ローマ人がローマ市に Rome を建国すると、またたく間にイタリア半島を統一し、その勢力はヨーロッパに拡大された。BC 218 年、スペインはローマ軍に征服され、その後 5 世紀までローマ帝国に統治されることになる。当時、ワインやオリーブ油、小麦などは「amphora (アンフォラ)」と呼ばれる陶器の壺に入れて運ばれたり、貯蔵された。
そのスペインの南部「Andalusia (アンダルシア)」州に位置し、Seville (セルビア) から西に 2 km 行ったところに、「Tomares (トマレス)」という小さな町がある。
この町の公園でパイプの埋め立て工事をしていた土木作業員が、地下に妙な壺が埋まっているのを見つけた。地上に堀り上げてみると、びっくり。壺の中には、古代ローマ帝国の皇帝「Constantine (コンスタンティヌス 1 世)」や「Maximian (マクシミアヌス)」の肖像が彫り込まれた「青銅コイン (bronze coins)」がビッシリと詰まっていた。
壺の数は全部で 19 個。発見されたコインの重量は 600 kgにも及ぶ。その価値は、すぐに値段がつけられないほど (incalculable value)。とにかく莫大な「財宝(hoard」だ。
これらのコインは、古代ローマの時代、兵士 (soldiers) や役人 (civil servants) の給料の支払いに使用されたものと考えられるという。
早速、公園の工事は中止になり、「考古学調査 (archaeological survey)」が始まったそうだ。
古代ローマとは縁遠い、わが家の庭は、掘り返せど、掘り返せど、出てくるのは石ばかり。
(写真は添付のBBC Newsから引用)