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歯医者の仮面を被った悪魔か!:苦痛を与えて喜ぶ (BBC-News, April 26, 2016)

http://ichef.bbci.co.uk/news/660/cpsprodpb/148BA/production/_89445148_031870433-1.jpg

 背筋の寒くなるような歯医者が、FranceのNevers(ヌヴェール) に居た。

 診察室の椅子に患者を座らせると、強烈な麻酔を注射し、患者が眠っている間に、理由も無く歯を抜く。患者の 1 人のご婦人 (65歳) は、一度に8本も歯を抜かれ、3 日間、出血が止まらなかった。しかも、その後、1 年半も放って置かれた。
 他にも、顎(あご)の骨を壊されたり、「再発性膿傷 (recurrent abscesses)」や「敗血症 (septicaemia)」を発症した人がいた。
 結局、歯をボロボロにされた被害者の数は、およそ120人にのぼるという。

 後に、Lucile Jaillon-Bru 検事が語ったところによると、その治療は「useless and painful procedures (意味の無い、苦痛だけを与える治療)」だった。

"She said his aim had been to earn money through claiming on patients' medical insurance schemes and to take 'pleasure at causing pain."

[ 検事が言うには、彼の目的は健康保険制度を利用して患者から治療代を巻き上げること、さらに患者に苦痛を与えて、これを自分の喜びとすること。]

 悪魔のような男の名前は、Jacobs van Nerop。オランダ人の 51 歳。通称「dentist of horror (背筋が寒くなるほど恐ろしい歯医者)」。この男、2013 年 6 月に逮捕され、業務停止処分を受けるとともに、罰金 €10,500 (約128万円) を課されていた。
 ところが、数々の疑惑が明るみになると、裁判を逃れるためにカナダに逃亡し、その後は、フランスに送還されることを、頑強に拒み続けて来た。

 この度、ようやく、歯医者の仮面を被った悪魔のような男が、フランスの Nevers (ヌヴェール) の法廷に立たされ、判決を受けた。懲役 8 年の刑だ。
 なお、裁判記録によると、彼は患者に関心がなく、診察した人の顔など覚えていないと述べたそうだ。
 悪魔の弁護人側。何の根拠があってか、被告人は「精神的な問題 (psychological problems)」を抱えていると主張。

 不運にも、不誠実な医者や歯医者に巡り会ってしまうのは、何もフランスだけに限った話しではあるまい。ご用心、ご用心。 
                              (写真は添付のBBC Newsから引用)

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