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それ!悪玉菌の退治だ:発酵食品で健康に (BBC-Health, March 13, 2016)

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"There are trillions of bacteria living in our guts and on our bodies - more than 10 times the number of body cells in one individual."

 [ 人間の腸内と体の表面には、数兆個のバクテリアが住み着いている。その数は、何と、人間の体を構成する細胞の 10 倍以上だ。]
 
 腸内バクテリアにも善玉菌と悪玉菌がいる。悪玉の筆頭頭(かぶ)はピロリ菌だろう。善玉菌 (good bacteria) は「プロバイオティクス (probiotics)」と呼ばれ、その先頭に立つのは、何と言っても、「乳酸菌 (Lactobacillus)」だ。これは、様々な「発酵食品 (fermented food)」に含まれている。

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 東洋の発酵食品と言えば、漬け物、キムチ、納豆、塩汁(しょっつる)類。なかでも白菜やキャベツ(cabbage)、 ダイコンなどの漬け物に含まれる乳酸菌には、糖分 (sugars)、炭水化物 (carbohydrate) を「乳酸 (lactic acid)」に変える働きがあり、このお陰で漬け物は長期の保存に耐えることができる。

 さらに、乳酸菌が腸 (guts) 内に入ると、孤軍奮闘の大活躍をする。消化 (digestion) を助け、有害な腸内バクテリアを駆逐し、免疫システム (immune system) のバランスを回復させて、体調をベストな状態にしてくれる。

 一方、西の発酵食品の横綱格は、ヨーグルト (yoghurt)。これに続くサワークリーム(sour cream)、サワドゥ・ブレッド (sour dough bread)、チャツネ (chutneys)、ピクルス (pickles) などが挙げられる。これらの発酵食品に含まれる善玉菌は、腸内で「低級脂肪酸 (short- chain fatty acid)」を作りだし、免疫システムの改善に尽くしてくれる

  もちろん、ワイン、ビールも発酵食品に分類されるが、ヨーグルトなどに比べると体に対する有益性は低く、とても健康食品の仲間に加えることはできない。

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  また、ザウアークラウト (Sauerkraut)、ヨーグルト、キムチ、味噌汁 (miso soup) などの発酵食品には、「生きた微生物 (live microbes)」が豊富に含まれていて、その微生物が、腸内で有益 (beneficial) なバクテリアの生存率を高めてくれていることも見逃せない。

 さらに、自らは善玉菌を保有しないが、腸内で有益なバクテリアを増殖させる機能がある食品、すなわち「プレビオティクス (prebiotics)」も注目されている。その代表品目はバナナ、オニオン、アスパラガス、チコリ、ガーリック。
 
 では、何を食べたら健康的と言えるのだろうか。毎日、キムチ、バナナにヨーグルトとは行くまい。
 この質問に, London大学King's Collegeで「遺伝疫学 (genetic epidemiology)」が専門のTim Spector 教授 は次のように答える。

"Diversity is the key."
[ 少しずつ、何でも食べることが健康の秘訣。]

                                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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