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白髪(しらが)に、おびえる?:遺伝子操作で解決か (BBC-Health, March 1, 2016)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/695/cpsprodpb/577F/production/_88499322_m3400293-grey_hair-spl-1.jpg

 誰でも年をとると (as we age)、髪の毛に白いのが混じるようになる。いつまでも若くありたいと願うのが、人情というもの。染め剤 (hair dyes) を使うのも良いが、その効果は一時的だ。

 ロンドン大学の Dr Kaustubh Adhikan を中心とする国際研究チームが科学雑誌「Nature Communications」に発表した論文は、人類の「髪の毛に対する希望」に光を与えてくれる。
 Dr Adhikanらは、「ヨーロッパ人 (European)」、「アメリカ先住民 (Native American)」、「アフリカ系の血筋を引く人 (African ancestry)」が混在するボランティア 6,000人以上から DNA サンプルを採取した。サンプルはまさに「a diverse melting pot(人種のるつぼ)」。

 そのサンプルの DNA 解析を行なった結果、「遺伝子 (gene) IRF4」がメラニン (melanin) の量をコントロールしていることがわかった。メラニンは、人の髪の毛、肌、瞳の色を決めている「色素 (pigment)」だ。

"Hair gets its colour from pigments produced by cells called melanocytes that sit is the hair follicle - the root of the hair."
"As we age, the melanocytes stop producing the pigments and the hair loses its colour and goes grey."

[ 髪の毛の色は、毛包すなわち毛の付け根に存在するメラニン細胞で造られる色素。]
[ 年をとると、このメラニン細胞が色素を造らなくなるため、髪の毛は色を失い、白髪(しらが)になる。]

 なお、専門家は、老化現象には、遺伝子 IRF4 の他にも、生活環境や IRF4 以外の遺伝子も関与していると見ている。しかし、IRF4が白髪のカギを握っていることは、間違いない。 

 この研究の成果を応用すると、将来は、「遺伝子操作 (gene manipulation)」の医療技術によって、白髪の進行を遅らせるか、くい止めることができるかも知れないという。

                                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com