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ヒロシのWorld NEWS

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恐ろしい膵(すい)臓ガン:その正体が明らかに (BBC-Health, February 24, 2016)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/872/cpsprodpb/98E6/production/_88424193_c0224100-cluster_of_pancreatic_cancer_cells-spl.jpg

 胃の下部の裏側に隠れるように位置する器官が、膵(すい)臓 (pancreas)。
 すい臓は、消化酵素 (digestive enzymes) を十二指腸 (duodenum) に分泌し、食べ物の消化分解に大事な役目を果たしている。

 このすい臓が、ガンに冒されると恐ろしい。
"Most people diagnosed with pancreatic cancer are told they have less than a year to live."
[ すい臓ガンと診断された患者は、たいてい余命が1年以下と宣告される。]

"Tumours are caused by mutations in DNA the make healthy tissue turn cancerous - but there is more than one way to make a cancer."
"While all the pancreatic cancers looked similar, there were four classes of genetic error that led to tumour formation."

[ DNA の突然変異によって、すい臓の健全な組織細胞はがん化する。しかし、そのガンの発生メカニズムは一つではない。]
[ すい臓ガンは全て同じように見えても、そこには4種の異なった「遺伝子情報エラー(genetic error)」が関与し、これによって違った種類のすい臓ガンが引き起こされているのだ。]

 Glasgow 大学の Dr Andrew Biankin らの研究チームが、すい臓ガン疾患者 456名のデータを解析した結果、すい臓ガンは次の 4 グループに分類されることが明らかになった。

・扁平上皮ガンタイプ (squamous-type)
・すい臓前駆細胞型 (pancreatic progenitor)
・免疫原性型 (immunogenic)
・異常に分化した内分泌腺・外分泌腺型 (aberrantly differentiated endocrine exocrine)

 病気の治療には、まず、その正体と原因を明らかにすることが、何よりも重要だ。さらに、どんな種類のガンにも、特有の弱み、すなわちアキレス腱 (Achilles heel) が存在する。そこを集中的に攻撃する治療法が効果的だ。
 
"If we can predict more accurately which treatment would be more effective for each patients, we can ensure patients have the best chance of living for as long as possible, as well as possible."

[ 患者ごとにどの治療法が最も効果的であるかが、より正確にわかれば、確実に、できるだけ長く、できるだけ良好な状態で生き長らえるようにすることができる。]

 これまで、標的の焦点が絞れず、ただ、「一筋縄ではいかない (tough cancer)」と手をこまねいていた「すい臓ガン治療」にも、ようやく「突破口 (breakthrough)」が開けた。たとえば、「免疫原性型すい臓ガン」には「immunotherapies (免疫療法)」が最適であることは間違いなし。すい臓ガン患者にとっては、まさに、待ち続けていた光明だ。

 なお、研究の詳細は「Nature」最新号に発表されている。

                                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com