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ヒロシのWorld NEWS

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幸福感に危険がひそむ:メンタルヘルス (BBC-News, February 15, 2016)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/950/cpsprodpb/F3EF/production/_88274426_681fe58e-b25b-449e-843e-49f5db9ae9e4.jpg

 メンタルヘルス(mental health)とは「心の健康」のこと。「mental illness」、「mental health problems」は「心の病」を指す。

 スコットランドの海岸から北西に向かった海に、ブローチの形に似た美しい島が見える。これをゲール語で「Eilean Siar [eɪlən sɪə] (The Western Isles)」、別名「The Outer-Hebrides (アウター・ヘブリディーズ)」とも呼ばれる。この地はケルト系のゲール人を祖先にし、今でもケルト文化が色濃く残されている。北方からやって来たバイキングに幾度となく襲われ、サクソン人に征服された歴史がある。
 
 イギリス「国家統計局 (The Office of National Statistics)」が実施した国民の「幸福度」調査によると、スコットランド北アイルランドの住民がイギリス中で最も幸せと感じているそうだ。なかでも、「Eilean Siar (西の島々)」の住民の「幸せ度」は、平均スコアが 8.41/10 と驚くほど高い。

 しかし、平和な社会が続き、幸福な毎日を送っていても、心の病は別だ。Scots (スコットランド人) の 3 人に 1 人以上 (約40%) が、「うつ病 (depression)」や「不安神経症 (anxiety)」などのメンタルヘルスに悩んでいると推定されるという。
 
 以下は、「SPICe briefing (Scottish Parliament Information Centre: スコットランド議会情報センター要約)」の資料に基づいて BBC がまとめた、そのメンタルヘルスの特徴だ。

・貧困地域 (deprived areas)ほど、心の病の発症率が高くなる。心の病も自殺率 {suicide rate) も、貧困地域と富裕地域では 3 倍以上の開きがある。

・失業 (jobless) から解放されると、メンタルヘルスは改善に向かう人が多い。

うつ病や不安神経症を発症し、病院で診断を受ける患者数は、男性に比べて女性が 2倍。しかし、男性の自殺率は、女性よりも 3 倍高い。

メンタルヘルスの問題を抱えて入院する男女の比率はほぼ1:1。ただし、男性に「総合失調症 (schizophrenia)」や「薬物乱用 (substance abuse)」に関与した疾患で入院する人が多く、女性には「気分障害 (mood disorders)」や「パーソナリティ障害(personality disorder)」で入院する傾向が認められる。

・人口約 530 万人の Scots の 8 人に 1 人、すなわち約 12 % (およそ 64 万人)が、毎日、「抗うつ薬 (antidepressant)」を服用している。さらに、別の治療薬も、人口の1-3% の住民にに対し、処方されている。

メンタルヘルスに悩む患者数は毎年増え続けている。また、高齢者人口の増加に伴い、「認知症 (dementia)」の患者数も増えている。

 さて、日本に戻る。この、せわしく、複雑で、イライラ・金銭欲が渦巻く現代社会では、誰でも、ともすると、体調も心の健康も失いがちとなる。とくに「心の病」には注意が必要だ。その原因も、治療法も定かでない状態で、他人の無責任な「処方箋」に頼るのは極めて危険。
                                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com