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イギリスを夜な夜な襲う奇妙なうなり:あれはUFOか? (BBC-Magazine, January 19, 2016)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/904/cpsprodpb/B691/production/_87773764_cliftonsuspensionbridge_istock.jpg

 その音は、イギリス南西部の港湾都市「Bristo l(ブリストル)」で始まった。今から約40 年以上前の1970 年代のことだ。何とも奇妙な現象が起こる。低く唸るような、うめくような音が聞こえだしたのだ。
 専門家 (experts) と称する科学者が、何人もその解明に挑戦した。ある者は、工場からの騒音 (factory noise) と言い、送電鉄塔 (electricity pylons) とも、耳鳴り( tinnitus) が原因とも言われ、果ては、Bristol 上空に飛来し、ホバリングしている UFO (flying saucers) の説や、秘密の軍事活動 (military activity) の説まで飛び出した。

 しかし、不思議なことに、ある日、ぱたりとその音は止んだ。そして、時が過ぎた。
 ところが、Hampshire (ハンプシャー州)の Hythe (ハイズ) や Leeds、Scotland のLargs、Manchester など、イギリスの他の地でも、次々と同様の現象が発生し、住民からの苦情が絶えない状況となって、「なぞのうなり (hum)」探しに、再び火が付いた。

 昨年、フランス「The Centre National de la Recherche Scientifique (国立科学研究センター)」の研究チームは、40 年来の「難問 (conundrum)」の解明に成功したと発表した。それは、大洋底 (ocean floor) が連続波を発生させ、それがうなりを生み出しているとするものだ。しかし、なぞは深まるばかり。この説明でも、なぜ、ある特定の地域、それも一定期間だけ、うなりが発生するのか、疑問が残る。

 大難問となった奇妙な「うなり」現象。これに対して、専門家は回答をひねり出す。

・ごくありふれた (mundane) 交通の騒音 (traffic noise) じゃないか。
・いや、うなりを訴える住民の割合は 2 %だ。これは耳鳴りが原因なのでは。
・いや、いや、どれも間違い。あれは、「北大西洋 (North Atlantic)」の「sonic fish (ソニック・フィッシュ)」の鳴き声だよ。

 まだ、「幽霊船 (phantom ships)」説は出ていないようだ。

                                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com