夏の夜空にきらめく「天の川 (the Milky Way)」は、私たちが住む太陽系の母なる「銀河 (the Galaxy)」の姿。そこには無数の恒星が円盤状に集合している。
その銀河はどのようにして作られたのであろうか。
この疑問に答えるために、ドイツ「the Max Planck Institute for Astronomy(マックス・プランク天文学研究所)」の Dr Melissa Ness らの研究チームは、「Kepler satelite(宇宙望遠鏡)」を用いた特定の恒星に関する長期間の観測データから、恒星の質量と年齢との関係を分析した。
この結果に、「Sloan Digital Sky Survey」計画の一部をなす「Apogee Project」によって明らかになった、恒星の「分光スペクトル (colour spectrum)」データを組み合わせ、恒星の質量、年齢、分光スペクトル3者の関係を表わす計算モデルの導出に成功したのだ。
さらに、得られた計算モデルを使い、銀河系内の恒星 70,000 ヶのスペクトル解析のデータから、各恒星の年齢を割り出し、銀河系全体の「年齢地図 (age map)」を作成した。
その結果には、目を見張る。
銀河系中心部に年齢の古い恒星が集まり、中心から離れるに従って恒星の年齢は若くなっていることが、手に取るように分かる。
Dr Ness は次のように述べる。
"Our galaxy started out as a small disc, and it's grown from the inside out."
[ 私たちの銀河は小さな円盤状の星雲からスタートし、それが外に広がって行った。]
これまで、銀河系の構造はおおよそ推定されていたとは言え、その解析結果は、3次元で具体的に示されている。
ぜひ、添付の原文を開き、その目で確認して欲しい。
(写真は添付のBBC Newsから引用)