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大きさで人を魅了し、臭いで昆虫を惑わすタイタン花 (BBC-News, December 29, 2015)

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 世界最小の花はミジンコ ウキグサで、その大きさは 0.1 mm。では世界最大の花と言えば、サトイモカ科コンニャク属の学名「Amorphophallus Titanium」、英名「Titan Arum」、和名「ショクダイ オオコンニャク」の植物だ。インドネシアスマトラ島熱帯雨林に自生する植物で、一般に、7 年に 1 度だけ花を咲かせ、その開花時間は 24 時間と言われている。花の大きさは、ミジンコウキグサの花の 2 万倍に当たる 2 m を越えることも。
 
 その植物が、10 年前、「Mount Lofty Botanic Garden( ロフティ山植物園)」に持ち込まれた。この植物園は、南オーストラリアのMt Loftyの東斜面に、97 ヘクタールの広大な敷地で広がり、1977 年に開業されたという。

 植物園で勤務する園芸員 (horticulture curator) の Matt Coulter 氏が、温室のドアを開けたのは、12 月 28 日 (月) の朝のことだ。
 その瞬間、強烈な臭いで打ちのめされたという。

"When I opened the door this morning it most knocked me over, it was so strong."

 Coulter 氏は、この 8 年間、ずうっと「Titan Arum」の世話をしてきた。冬には暖房で、夏には冷房で温室内の温度をコントロールし、おまけに室内の湿度を高めに維持する必要があった。

 そして、花のつぼみが上に伸び出したのは、2 週間前のこと。その後、どんどんつぼみが生長し、ついに、この月曜日の朝、高さ 2 m の巨大な花が開花したのだ。臭いはまさに「rotting fresh (腐臭)」。野生では、この臭いでコハナバチ (sweat bees) やシデムシ (carrion beetles) を誘い、受粉させている。

 「鼻をつく強烈な臭いの花 (pungent flower)」を一目見て、その「臭い (smell)」を嗅いでみようと、花が開花した月曜の朝から、植物園の入り口には来園者の列ができたとか。

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                   (写真は添付のBBC Newsから引用)
                                                  
本年は、これにて終了。
2016年は、みなさんにとって、すばらし年になりますように。

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