周りには、いるものだ。タバコを辞められず、いつも咳をして、軽い風邪の症状を示す人。その、なかなか抜けない咳は「Smoker's cough (タバコ咳)」と呼ばれる。このとき、咳は COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease) またの名「慢性閉塞性肺疾患」の前兆と疑った方がいい。
初めは気づかないでいるが、気道 (air ways) が狭くなり、肺組織 (lung tissue) が破壊されて、息切れがし、軽い労働 (simple tasks) や階段の登りもつらくなる恐ろしい病気だ。
イギリスでは、COPD の患者数が 100 万人を越え、その 90% はタバコが原因とされる。
"Typical symptoms include breathlessness when active, a persistent cough and frequent chest infections."
[ COPD の主な症状として、体を動かしたときの息切れ、しつこい咳、頻繁に繰り返す肺感染症が挙げられる。]
今のところ、治療法はない。直ちにタバコを辞めて、各自の病状に合わせた治療プログラムと薬物投与を受けることが、COPD の進行をくい止める由一の手段だ。
死んでも、タバコが辞められないと言う人は、戦う相手を間違えている。相手は、体を心配して助言を与えてくれる「外の敵」ではなく、自分の内に潜む「addiction (中毒)」なのだ。
(写真は添付のBBC Newsから引用)