イギリス東部沿岸：アザラシの赤ちゃん誕生で賑わう (BBC-News, December 28, 2015)
イングランド東部の「Lincolnshire (リンカンシャー)」の Donna Nook の一帯は「自然保護区 (nature reserve)」が広がる海岸地帯だ。ここは、「grey seals (ハイイロアザラシ)」、別名「Atlantic seals (大西洋アザラシ)」のコロニーがあることで知られ、2015年に、この地を観光に訪れた人は 70,000人に及んだ。
今年は、Donna Nookで生まれたアザラシの数は、昨年に比べて 90 頭多い、1889 頭を数えた。「Lincolnshire Wildlife Trust (リンカンシャー野生生物トラスト)」所属のRachel Shaw 氏によると、
"The birth-rate has gone up every year with the number of pups born. The rate of increase is not as high as in the past but it is still growing."
" The pups have quite a low mortality rate and a lot of the pups will come back to the place there they were born when they are ready to give birth."
[ 仔アザラシの数は毎年増え続け、出生率も上がっている。その増加率は過去に比べてそれほど大きくはないが、それでも上昇傾向にはある。]
[ ここDonna Nook の仔アザラシの死亡率は極めて小さい。その沢山の仔アザラシがやがて大きくなって子どもを産むようになると、自分の生まれた場所に戻ってくるのだ。]
アザラシは一年中ほとんど海か、岸から遠く離れた砂州 (sandbanks) を生息の場としているが、毎年11月から12月にかけて、子どもを産むため、この海岸にやって来るそうだ。母アザラシはここで、2、3 週間、生まれた仔アザラシにミルクを与えると、やがて沖に帰ってしまう。置き去りにされた子どもは、お腹が空いて、海に入り自力で餌を探し始めるという。
なお、イギリス沿岸で生息する「gray seals」は、世界のハイイロアザラシ総数の40%を占め、Lincolnshire だけでも、その数は 1.5% に達する。
（写真は添付のBBC Newsから引用）
