日本語の「白黒テレビ」を英語にすると、白と黒が反転し、「Black and White TVs」ととなる。もちろん、日本の家庭では、見かけることがなくなった。
ところが、スコットランドでは、今でも 550 件以上の家庭で、「白黒テレビ」を観ているという。スコットランドのテレビ受信契約を管理する「TV Licensing Scotland」の調査結果だ。
イギリスでテレビ放送が「完全カラー化 (regular colour broadcasts)」されたのは、今から 48 年前の 1967 年 7 月のこと。ヨーロッパの他の国に先駆けて実施された。ドイツはイギリスに遅れること数週間、日本に至っては、さらに 10 年遅れることになる。
イギリスの公共放送 BBC の視聴者には、「TV licence (受信許可証)」を購入することが義務づけられている。驚いたことに、イギリス全土で、毎年、約1万枚の白黒テレビ用「TV licence」が発行されているという。
白黒テレビの Licence がゼロにならない理由は、その価格にありそうだ。カラー受信の「clour licence」£145.50 (約¥26,200) に比べ、その価格は、およそ 1/3 の £49 (約¥8,800) でテレビを観ることができる。
ただし、当局によると、
"Whether you have the latest 4K TV or a black and white set from 1970s, if you are watching or recording live television, then you do need a TV licence."
[ 最新型 4K TVであれ、1970 年代の白黒 TV であれ、カラーで放送された映像が受像、録画できる全ての受像器には、「colour licence」が必要。]
なお、博物館では、古い白黒テレビを収集し、展示していても、これに足を止め、過ぎ去った過去に思いをはせるのは、年配の人 (senior visitors)のみとか。
(写真は添付のBBC Newsから引用)