血圧を下げて健康に：誰でもできる (BBC-Health, December 24, 2015)
高血圧 (high blood pressure) は心臓疾患 (heart disease) や脳卒中 (stroke) に深く関与すると言われている。高血圧症で悩み、薬を飲んでいる人も多い。一方で、高血圧の基準も揺れ、治療法も様々だ。
「英国国立医療技術評価機構 (National Institute for Health and Care Excellence)」のガイドラインによると、血圧上限値が140 mmHg 以上の患者にのみ、降圧剤が処方される。この「閾(しきい)値 (threshold) 」に達しなければ、要観察 (monitoring) とされ、薬の投与は控えられる。
ところが、医学雑誌「The Lancet」の最新号に、血圧上限値が140 mmHg に達しなくとも、患者の状態に応じて「薬の投与(drugs)」や「生活習慣の改善(lifestyle changes)」をもっと積極的に考えるべきだ、とする研究論文が発表された。
これは、およそ 60 万人に及ぶ被験者の協力を得て実施された、100 以上の大規模臨床試験 (large-scale trials) の結果を分析して導かれた結果だ。
とくに、コレステロール値が高い喫煙者や65歳以上の糖尿病患者にとって、とにかく血圧を下げることが重要だ。
ただし、降圧剤には「副作用 (side-effects)」が伴うため、高血圧リスクと副作用リスクのバランスを十分に考慮する必要があるという。
その副作用リスクを避け、安全かつ経済的で効果的に血圧を下げるためには、薬だけに頼らず、「体に良い食事 (eating healthily)」、「運動 (physical activity)」、「アルコールの制限 (reducing alcohol intake)」、「適切な体重の維持 (maintaining a healthy weight)」を心がけることだ。
そんなことは、やろうと思えば、誰にでもできることだ。
どうやら、高血圧対策は、その「お薦め健康法」が続くか、続かないかに掛かっているのかも知れない。
（写真は添付のBBC Newsから引用）
