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ヒロシのWorld NEWS

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北極グマ:薄い氷盤と流氷に苦しむ (BBC-Science & Environment, December 16, 2015)

環境 自然

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 北極グマ (polar bears) は、「縄張り (territory)」の氷にあいた孔 (あな) を見回る。そして、その孔からアザラシ (seals) が出てくるのをひたすら待ち続ける。これが北極グマの一般的な狩りの仕方だ。
 ところが、北極の温暖化に伴って、流氷の厚みは薄くなり、その流れも速くなった。強い風が吹くと、「氷盤 (floes)」もどんどん流される。今日、カナダ北端の「ボーフォー海 (The Beaufort Sea)」や「チュクチ海 (The Chukchi Sea)」付近の流れの速度は、過去数十年前に比べておよそ 6% も早くなっているという。

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 「アメリカ地質調査所 (The US Geological Survey)」に所属する「アラスカ科学センター (Alaska Science Center)」が数十年前の過去 (1987-1998) と、この十数年間 (1999-2013) の北極グマ(メス)の活動状況を調べたところ、近年の北極グマは以前に比べて 9~13% も多く動き回っていることがわかった。餌を探している間に、乗っている氷が流されて、自分の縄張りに戻るまでに時間が掛かっているのだ。

 余計に動き回るためには、これまでよりも 2~7% 増ののエネルギー補給が必要となる。これを、アザラシの頭数に換算すると、北極グマは、1 年間で 1~4 頭分、多めに捕獲しなければならないことになる。

"Now, you might think that's not a tremendous amount, but you have to keep in mind that that's happening at the same time as their habitat to hunt seals is shrinking. So, it's kind of a double whammy."

[ この頭数は、大したことのない数値のように思われがちだが、アザラシの猟場が縮小している状況の中で、その捕獲数を増やさざるを得ない点が肝心だ。まさに、北極グマにとって、「ダブルパンチ」。「踏んだり蹴ったり」の禍(わざわい)となっている。]

 このため、とくに、子どもを産んだメスの北極グマは、餌探しに四苦八苦。大変なストレスを抱えて歩き回り、「アラスカの北極グマ (Alaskan polar bears)」が、ときにはロシアまで足を飛ばすこともあるとか。アラスカの北極グマが、その縄張りを維持して、アラスカの北極グマであり続けるためには、歩いて歩いて、歩き抜く。なんと壮絶な生き方であろうか。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com