人は、お酒を飲むと動作が鈍くなり、自制心も失いかける。お酒は、さらに人の「性格 (personality)」まで変えることがある。
Missouri 大学の心理学者 Ms Rachel Winograd は、数百人の学生に協力してもらい、アルコールを飲まない「しらふの (sober)」のときと、飲んで「酔いしれた (drunk)」ときでは、人の性格がどのように変わるかについて、アンケート調査方式で調べた。
なお、性格を表わす項目として、「誠実性 (conscieentiouness)」、「外向性(extraversion)」、「同調性 (agreeableness)」などが分析された。
その結果、酔った人は、次の4タイプに分類されるという。
1.作家ヘミングウェイ型 (Ernest Hemingway):
お酒を飲んでも、知性 (intellect)と合理性 (rationality)は失わず、いつもとほとんど変わらないタイプ
2.メアリィ・ポピンズ型 (Mary poppins):
飲むと陽気で愉快になるが、パーティ会場では決して責任感を失わないタイプ
3.ナッティ教授型 (The Nutty Professor):
これは、1963 年アメリカ映画のタイトルで、映画では、薬を飲むと体形も性格も変わる大学教授が主人公。お酒を飲み始めたときは内向的 (intrrovert) に見えた人が、アル コールが回り出すと、突然、少々危険なほどに社交的 (outgoing) に豹変するタイプ。
4.ハイド氏型 (Mr Hyde):
Stevenson 作「ジキル博士とハイド氏」のハイド氏の性格が、出てくる人。アルコールを口にすると、無口で無愛想 (less agreeable) それに不誠実 (less conscientios) になり、お酒を飲めば飲むほど無責任 (irresponsible) な行動をとる、やっかいなタイプ。
今回の調査では、ほとんどの学生は、「ヘミングウェイ型」に属し、メアリィ・ポピンズ型はわずかに15%であったという。
さて、あなたは、どのタイプ?
心理学的な研究によると、人間は、アルコールが入ると「beer goggles」になり、「自分自身を見る目」が甘くなるそうだ。なるほど、酒癖が悪い人に限って、自分のタイプを知らない人が多い。
(写真は添付のBBC Newsから引用)